還暦つれづれ草


米寿のお祝い

カミさんのお袋さんが今年数えの88歳なので、みんなで米寿のお祝いをすることになって、ぞろぞろと
山代温泉の大きな旅館へとやってきたのだ。 孫曾孫を入れて総勢13人、我が家の二人の子供達は
残念ながら参加出来なかったが、孫達だけでの贈り物も用意されたらしい。

88歳といってもゲートボールはするし、かくしゃくとして口も達者だ。1人でバスに乗って何処へでも出掛
けるし、80歳を過ぎても米原で新幹線に乗り換えて東京へ行ったりもした。少し耳が遠い以外は日常生
活に不自由なことはない。

我が家の子供達は、子供の頃はよく海岸沿いにあるおばあちゃんの所に預けられた。夏休みなどは特に
そうだったし、うちのカミさんが勤めていた関係で何かあると我が家にも来て貰って大変世話になったので
ある。

 

おばあちゃんは連れ合いを亡くしてから28年くらいになるだろうか。ずっと元気でやってきた。子供のこと
が心配でぼけっとしてはいられないということもあったみたいだし、ゲートボールや畑仕事でいつも体をこま
めに動かしていたのも良かったのだろう。空気のきれいな海辺で新鮮な海産物などの海の恵みを摂って
こられたのも元気で長生きの元になっているに違いない。



大きな尾頭付きの鯛も用意され、旅館が赤いちゃんちゃんこ、赤い烏帽子、赤い座布団を用意してくれて
雰囲気も盛り上がって娘達の間でおばあちゃんは幸せそうだった。ひょうきんなチビちゃんが終始笑いを
誘う中で和やかに時間が流れていったのでした。

('03年11月23日)


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