加賀大日山
天気予報は晴れだが、今にも降りだしそうな空模様の中を登山口へ。富士写ケ岳の登山口には
今日は一台も車は無く静まり返っている。それに反して真砂集落跡の大日山の登山口は、我々
12人のメンバーが歩き出す頃には駐車場は車で一杯になってきたのだった。
今日のコースは、徳助新道を登り、池洞尾根を降りることになり、天照皇大神宮の鳥居をくぐって
歩き出した。このコースは2年前の8月26日に一人で登ったのだが、一回登ったからといって二
回目は楽に登れる訳ではないので、たちまち汗がふきだしてくる。でも今日は涼しいので前回の
様に30分位でふらふらになることは無かった。
徳助の頭(1053m)で休憩
休憩して初めて新緑の美しいブナ林の中を登っていることに気がつく。最初のうちは急登ですべり
易いのだ。徳助の頭(1053m)で空が開けるのだが、周囲の山々はガスで見えない。そこからは
快適な尾根歩きで、空もだんだんと明るくなってきた。まず三等三角点(1198m)が現れ、すぐ先
のピークに小大日山の標識が立っている。晴れていれば展望はいいはずなのだが相変わらずの
ガスだった。青空は見え始めて期待を持たせてくれる。
目のいい人が時々コシアブラの木を見つけて新芽を摘む。最終的には12人の家庭が夕食にコシ
アブラの天ぷらが食べられるくらい沢山採れたのだ。
撮る角度が悪かったけど一つだけ白いカタクリ
みんなが感心したのは、大日山の数百m手前からずーっとカタクリの花が至る所で咲いていたこと
だった。真っ白いカタクリの花もあり、ずっと花の間を歩いた。私はこんなにすごい群生は初めて見
た。そうこうしているうちに大日山(1368m)の頂上に到着。山頂はすでに賑わっている。
山頂にはテントが 一番乗りは鈴木さん(赤いザック)
歩き出してからおよそ3時間45分、GPSの距離は4.24km、なかなか長い道のりだった。我々が
食事をしている間にも登山者はどんどんと増え、一時は我々12人以外に40〜50人ほどの人達で
賑わったのだった。陽が射して暑くなったけど、相変わらず周囲はガスで見えなかった。
帰りはカタコガ原を加賀甲へ、そして2時間くらいで登山口まで降りてしまったのである。道は水を
吸っていてよく滑った。私は、ひっくり返らない様に慎重に降りた。年をとると平衡感覚も鈍るし、ひ
っくり返って骨折でもしたら周囲に大変な迷惑を掛けることになる。
例によって山中温泉に浸かって帰る。なかなかいい湯だ。みんな、何とかの大杉の前にある団子屋
で草団子を買ったみたいだった。
*大日山 1368m 2万5千分の1地図 「龍谷」「北谷」「山中」「加賀丸山」
山と渓谷社 ヤマケイアルペンガイド「白山と北陸の山」P157で紹介されています。
(5月12日)