還暦つれづれ草


脚腰から歳を感じる

日本には百歳以上の方が2万3千人もおられるのだそうだ。私がもし百歳まで生きるとすると、まだ
あと35年は生きていることになる。 しかし、この体の様子ではとてもそこまで持ち堪えられそうに
ない。それどころか男性の平均寿命にすら到達するのは難しいみたいだ。 取り敢えず今は2484
万人の高齢者人口の中の1人なのだ。

最近は少し長く車の運転をしていると、車の外へ出るとき、なかなかすぐに立ち上がって歩き出せな
い。体が固まってしまっているのだ。 両手を使ってやっとのこと立ち上がり、やおら腰を伸ばすのだ
が、最初の十数歩はペンギンみたいな歩き方しか出来ない。
いつも立ち上がるときに苦労している。テレビを見るのは、床にあぐらをかいたり、脚を伸ばしていた
りごろ寝をしたりだが、立ち上がるときは両手を前について、体重を両手にかけてから腰を上げて立
ち上がる動作にはいるのだ。やはり7〜8歩はちゃんと歩けない。
よくもこんな体で山歩きが出来るなと自分でも不思議なくらいだが、当然のことながら体に合った歩
き方しか出来ない訳で、平坦な道でもゆっくりだし、登りに差し掛かると更に一段とゆっくりとなる。高
い段差を右足で登るのは、調子の悪い右膝に負担が掛かるので避けなければならない。
下りでは特に膝に衝撃が加わらない様に気をつけている。だから下りも登りも時間はさして変わらな
いのだ。そんな訳で団体での山登りは難しい。一人歩きかせいぜいカミさんとの二人連れがいいとこ
ろなのである。
どうやら私は脚からきて寝たきりになりそうだ。そういえば先日、神経内科で首の骨がおかしいですと
言われてしまった。首や肩が慢性的に痛くなったり手先がしびれたりすることになるらしい。いまの手の
こわばりとは関係ないのかな。

子供の頃には病気がちだった人が、大人になってからは元気で長生きしていると云う話をよく聞いた
りするし、一病息災とかの諺もあるが、私の場合は病気のデパートみたいなので、こういうのはどうい
うことになるのだろう。最近は藪漕ぎすると両足首に痒くて治り難いぶつぶつが出来たり、冬になると
毎年のことだが、冷たい空気を吸い込むと咳きが出る。この頃は夏の冷房でも咳が止まらないで困る
のだ。我が家は癌の家系みたいで、前立腺癌は治っても他の部位に出そうな気がしている。どうみて
も長生きしそうにないなと思われるのだ。
でも、別の見方をすると、祖母は97歳まで生きていたし、母は別にして、伯父伯母はそれなりに長生
きしているので、カミさんにはいつもあんたは長生きすると言われている。カミさんに言わせると、いつ
もあっち悪いこっち悪いとブツブツ言っているような人はなかなか死なないのだそうだ。
先のことは判りませんですがねえ。

明日から埼玉にいる孫2人がやってくるので、暫くの間おじいちゃんらしくしていなくては。

('04年9月21日)


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