鈴ケ岳
天気晴れ、今日は11人の大所帯だ。車3台で加賀産業道路の木場ICから大杉町に向かう。鈴が岳(1174.7m)
には昨年の4月にカミさんと新緑のブナ林を楽しんだが、今回は紅葉の静かな山を楽しめそうだ。鈴が岳林道は細く
て長くて路面もよくない。それで工事の為か通行止めの看板が入り口に立てられていた。日曜日は大丈夫だろう。
登山口の駐車場は舗装がされていて白線が引かれていた。先着の福井NO.の車の方々が歩き始めたところだった。
我々11人も一列となって沢の音を聞きながら登り始める。しっとりとした秋の雰囲気がいい。出作り小屋も昨年来たと
きより中が整えられている様に感じた。ブナ林の中の尾根も皆さん気に入られたらしい。ロープが張られた急坂を登り
きって見晴らしのきく処へ出ると、鈴が岳まであと900mの案内板があり、そこからは頂上まで楽な道となる。
山頂には我々を追い抜いた方々など7・8人が休んでいた。白山連峰がうっすらと望まれる。まだ10時5分位で、ここ
まで2時間強、時間があるので大日山まで行きたい人は足を延ばすことにしたのだが、結局私ともう1人を残してみんな
行ってしまった。残された二人はゆっくりとブナ平まで行って食事でもするかと歩き出した。歩きやすい尾根道で途中の
ピークに花立の岩という処がある。そこから下るとブナ平で真新しい山小屋があった。小松市が造った「大日山自然学舎
・カタクリ小屋」とあった。鈴が岳山頂からブナ平までは20分ほどだ。
ブナ平のカタクリ小屋の前でお食事
ところが、そこで大日山へ向かったはずの9人の方々がコンロを出してラーメンなどを作っているではないか。なんだ
なんだとみんな一緒に食事となった。背中にぽかぽかと陽が当たって気持良く、ゆっくりと食事が出来たが、さらに一時
間ものんびりと日向ぼっこをすることになったのである。そこに荷物を置いて7人が大日山を往復したからだ。大日山は
人が一杯だったそうで、大日山手前の紅葉が綺麗だったと云うことである。
今日は皆さんとても満ち足りた気分となって鈴が岳を降りることになった。ここへ登ったらブナ平まで足を延ばすことを
お薦めする。鈴が岳は優しい山だ。足元の段差も細かく気配りされて造られているようだ。しかし、ここも登山者が多い
とみえて、急なブナの尾根道は樹の根が露出してきていた。樹の根が足がかりとなっていたりするから難しい問題だ。
今日の温泉は瀬領町にある天然温泉「せせらぎの郷」だ。とても綺麗な浴室で300円と安いのに驚く。ここは一押しの
温泉である。それに大杉町に至る街道はダムあり遊歩道あり、とても趣のある道だと思う。
2万5千分の1地図 「加賀丸山」「山中」「龍谷」「北谷」
山と渓谷社・ヤマケイアルペンガイド「白山と北陸の山」p148で紹介されています。
('03年10月26日)