丈競山
保月山へ登る前は、今日の予定は笹ヶ峰だったのだが、若干体力に不安がある方がいて(それは私です)
丈競山に変更となったのである。これは正解なのだ。7時10分頃、龍ケ鼻ダムの登山口より登り始める。
前日が荒れ模様だったし今日の天候もぐずつくらしいので、上下とも合羽を着てカンジキを背負っての出発
となった。メンバーは9名、内女性2名、平均年齢56.4歳。
北丈競山から南丈競山を望む
最初のうちは春の淡雪という感じの積雪だったが、高度が上がるに従いだんだんと積雪が多くなり、やがて
根雪の上の新雪を踏んで登ることになる。登っている間は遠くの眺望も良く、時には陽が射したりして順調。
北丈競山の急登をひーひー言いながら登る。ペースの遅い私としてはついて行くのがやっとだ。でもまあ、な
んとか北丈競山(964m)の山頂に着いた。
ところが、時間に余裕があるし、やはり雪の上より小屋でゆっくりした方がいいと云うことで南丈競山まで行く
ことになる。そこからは雪の細い稜線の上を歩き、やがて最後の急登を、前にも増してひーひー言いながら登
ると、やっとのこと南丈競山(1045m)山頂の山小屋に着く。GPSの記録では、4.88km、3時間30分の行
程となった。(休憩を含む)
南丈競山の小屋にて 外は吹雪いて小屋の中から撮す
賑やかに食事となったが、外は吹雪いてきた。私は汗が冷えて寒くて落ち着かない。写真を撮ろうと小屋の
扉を開けたら、なんと風雪の中、若い女性が単独で登って来た。みんな「ふぇ〜」と云う驚きの声を上げたので
ある。先週も取立山を一人で登ってきたという。
間もなく我々は小屋を後にしたのだが、3分の2位降りた頃だったか、文字通り駈ける様にしてかの女性が、
我々を追い越して降りて行ったのである。若くて身が軽いのでしょうかねえ・・・。
さて、我々が小屋を後にして降り始めた時は吹雪いていて、登ってきた足跡もすでに消えていた。その急激な
変化に驚いたが、こういう中では道に迷い易いということも体験した。幸いベテランの方が登ってきた時に赤い
紐を方向を示す様に枝にくくりつけてあったのをすぐに見つけて事なきを得たのだ。
帰りは危ない所もあるので一団となって降りようということだったが、一団とはどの程度の間隔迄を指すのか、
そこが問題なのだ。
ご希望に応えまして田中さんご夫妻のツーショットです
2時のだいぶ前に登山口に着く。下界は穏やかで、さっきの風雪が夢みたいな気がする。そして「たけくらべ
温泉」へ浸かった後、ビールを少々酌み交わして賑やかに歓談したのでした。
(3月24日)
2万5千分の1地図 「丸岡」「龍谷」