福井の小さな山歩記


カミさんとゆく武奈ヶ岳

この比良山スキー場と武奈ヶ岳へ手軽に登れる登行リフト・ロープウエイが、今シーズン限りで
運行が停止されると聞いたので、一度は乗ってみたいと雪の武奈ヶ岳(1214.4m)へ登ること
にしたのである。2時間程の雪山歩きで武奈ヶ岳の頂上に立てるとのことだ。

天気は上々で山麓駅に7時半、山上駅から歩きだしたのが8時半。下に雪が無いリフトは何か
怖いものがある。それに長いリフトで寒い。初めは何処に雪があるのかなと思ったくらいだったが
山上駅から歩き出すと新雪に覆われていて、まさに純白の中を行く気持の良いものになった。

八雲ヶ原でスキー場のゲレンデを横切りイブルギのコバまではたいした登りもなく、コバからひと
登りした処で休憩した。カミさんは早速、例によって写メールだ。休んでいる方々を追い抜いて進
むと、今日はまだ数人しか山頂へは登っていないと思われる足跡になった。だいぶ遠くに見えた
山頂だが、以外と早く10時15分頃に着いた。山頂には誰もいなくて、誰も来ないうちにと写真を
撮ったのだ。そしたら次々と7人ばかり登ってきて、山頂は賑やかになった。



山頂 到着した時は誰もいなかった

なかなかの眺望だが、風は冷たくて鼻水が垂れる。20分ばかり休憩して、戻るのには早すぎる
ので、西南稜をワサビ峠まで下り、中峠を通って金糞峠へ向かうことにした。山上駅まで3時間の
標識がある。この山域は標識だらけみたいなのだ。初めてが雪の時なので、踏み跡がないかと心
配だったが、積雪が少ないので標識がすべて顔を出しているのでまずは判りやすい。



振り返って武奈ヶ岳を望む 西南稜にて

踏み跡も大丈夫だった。皆さん、いろんなルートから登ってきて、またいろんなルートで下山されて
行くみたいで、何処へいっても踏み跡はあったし、いろんな場所で人に会ったのだ。西南稜は気持
の良い尾根歩きが楽しめるが、ワサビ峠からは急な下り、中峠に登り返したら、また長い沢伝いの
下りで、これが沢をあっちへ渉りこっちへ渉りとなかなかなのだ。やっと奥ノ深谷の源流へ出る。ここ
からひと登りで金糞峠なのだが、このゆったりと流れる源流に沿って八雲ケ原へ戻ることにした。

だいぶ距離はあったが、スノーシューを履いた一団がガイドに案内されて歩いていたりして、あくま
でも平坦な散策コースらしく、雪上歩きを楽しむには良いところだ。こうして2時半頃に山上駅に戻る
ことが出来た。結局何回も休憩したが、6時間ばかり雪の上で過ごしたことになったのだ。カンジキ
は一度も履かず、すべて靴のみ。アイゼンを付けている人が以外と多かった。

リフトを降りてすぐの茶店で、よもぎ入りのおはぎ?(お餅をあんこでくるんだもの)を熱いお茶で食
べさせてもらったのだが、これは美味しかった。カミさんともども満足して帰路についたのである。

('04年2月28日)
足跡


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山頂のお地蔵さん 後ろの山は釣瓶岳



元気です。