段ノ岳

この山は、昨年の5月25日にカミさんと二人でひどい薮漕ぎの末に登ったことが記憶に新しい。
また今回も男性5人だ。この会は冬は女性が参加しないのが寂しい。曇り空の下、人気のない
杣木俣の集落を抜けた処で道には雪があり車を停める。大きな駐車場の看板がある30mくらい
手前だった。その看板のすぐ側にコンクリの細い橋があり、そこから尾根に取り付くことにした。
ちょうど8時30分だった。



杣木俣の集落を過ぎると駐車場の看板 左の橋を渡り尾根へ取り付く
この先「おとと村」で行き止まり この写真は帰りに写したので青空だ

取り付きは急だが、尾根に載ると片や自然林、片や植林された杉で、その間の尾根上は切り開
かれていてとても歩きやすい。道があるみたいだし何日か前のカンジキの跡らしいものが登って
いる。これなら夏でも登りやすいかも知れない。カンジキは付けずに順調に高度を稼ぐのだが、ま
たまた「降りかかったヒノコは払わねばならぬ」なのである。消防隊の出動だ。その間私は自分の
ペースでゆっくりと先へ行かせて貰うことにした。おかげでゆっくりと553mのピークに到達して後
続を待つことが出来た。広いところだ。



553mのピークへの緩い登り こういう風景はどこも同じだ

そこから先の尾根へは赤い大きな布切れがぶら下がっていた。少しの間灌木が邪魔して歩きに
くく、足もがぶるのでカンジキを付ける。また広い尾根をゆっくりと登る。皆さんはまたまたヒノコが
降りかかって忙しいので、これ幸いと先へ進み11時20分に段ノ岳頂上(728.6m)へ着いた。
薄い霞に包まれて静まりかえっており、昨年来たときとは全く違って広々とした雪原だった。

 

いつもながらの山頂での昼食風景                       たまには私の写真も

2時間50分掛かっているが、自分のペースで歩けた部分があって今日は楽に登れた感じだった。
周囲の眺望がきかないのが残念だが、風もなく穏やかな中で食事をすることが出来た。焼き鳥を
温めたやつを貰って食べたがなかなか美味しかった。だが私は最近ビールは持って行かない事に
しているのだ。一口欲しいところなのだが。

そこからは昨年私が歩いたコースへ入る。いったんずーっと下って582mのピークへ登り返す。こ
の頃になると陽が射してきて気分もいい。細い尾根を灌木を避けながら歩いた昨年の山行を思い
出す。そこは雪があってもやはり歩きにくかった。

582mのピークからは、杣木俣へ向かって下っている尾根を使うことにして、慎重に降りる尾根を
特定する。赤い布切れもあり特に問題なく下に向かうことが出来た。急な斜面には雪が無く、カン
ジキを外したが、下の方へ来るとまた雪が深く、カンジキを付けた人もいたのだ。
順調に降りたが、降りきったところでコンクリの水路を渡るとき、家の敷居の廃材を渡した橋の一
本が折れて水路に落ちた人がいた。木の橋を渡る時は腐食等に要注意である。

('03年2月23日)


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