北陸の峠道


灰坂峠・途中まで

最近は根気が無くなって来たのか諦めるのが早いみたいだ。今日は、しなくてもいい薮漕ぎをしてしまい、
薮漕ぎ本番でやる気を無くして中止にした。まあ12時を過ぎていたのと、薮漕ぎの先がどんな状態かいま
いち判らなかったこともある。

灰坂峠は、先日登ったホノケ山から2万5千分の1地図で、境界線を下に辿ると、菅谷集落からの点線の道
が交叉している処だ。昔、菅谷周辺で木を燃やして灰にし、この峠を越えて運んだのだそうである。8号線か
ら305号線を河野村河内へ曲がり、ホノケ山登山口を通り過ぎると、すぐに菅谷集落に着く。廃村みたいで
人の気配は無い。そこから左が灰坂峠へ。右は一部林道で敦賀市元比田へ通じる「まぼろしの北陸道」だ。

 

ホノケ山登山口                                   廃村状態の菅谷

左へ行くとすぐに二俣で、そこを右へ。左に行くと砂防堰堤に突き当たり土手を這い上がることになるのだ。
地図を見る限り沢沿いに行くことしか判らないので、忠実に沢のすぐ横を歩く。これがなかなかワイルドな道
で、直径1cm程の青竹(根曲がり竹というのか)の薮には参る。白っぽいジャンバーが泥だらけに汚れてし
まった。そこを脱出したとき、なにやら上の斜面に道の様なものがある。ちょうど今歩いたすごい部分をバイ
パスしているらしい。

やがて上流にくると沢はおとなしくなって、沢伝いにぴったりと道が付けられていて割と歩きやすい。所々に
石積みが見られ、昔は沢沿いに段々畑の様なものがあったみたいで、この道もよく使われたのだろう。道を
ふさぐように高い石積みがあってよじのぼる。沢を途中で間違えなかったかとちょっと不安になってGPSを見
たらウイークシグナルで位置表示が明らかにおかしい。そこで電池を交換して15分程ほっておくと正常にな
る。12時近くで、ついでにお茶でドーナッツを食べたりした。



沢伝いに続く峠への道

そして、さあもう少し頑張るかと歩き出したら、間もなくあの細い青竹の薮なのだ。もうこれから先は畑の跡も
無くなり、だんだんと急坂になるのだろうか。沢の中をボチャボチャ歩けばこの薮は簡単に除けて通れるのだ
が夏ならともかく今は水が冷たい。薮は短い距離みたいだったが、行程の3分の2くらいの地点で今日は引き
返す事にした。戻りは薮漕ぎ無しで早かった。この斜面に真っ直ぐ付けられた道が最初に判っていれば峠まで
行けたかも知れない。降りて来たら天気が良くなって先へ行けばよかったかなとも思ったりした。

今度行くときはナタかカマなどを持って行こう。湯尾側から登ってみるか。

('03年12月10日)
2万5千分の1地図 「今庄」


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