福井の小さな山歩記


白山


7月20日(土)、海の日とやらで祭日、そして学校は夏休みの初日だ。白山室堂を見るのは11年ぶりだが、
昨年南竜山荘へは泊まっている。そこで今回も南竜山荘に泊まって、念願の別山へ登るべく1週間程前に
南竜山荘へ予約の電話を入れたのであるが、たまたま相手がなかなか出ず、掛け直すことにした。これが
運命の分かれ道というのか、カミさんと話しをしているうちに、2人だと1万6千円も要るので日帰りのところ
へ登ろうと云うことになってしまったのである。

朝5時20分くらいに家を出て、市ノ瀬へは7時少し前に到着。驚くべきことに、もはや駐車する処がなくなり
かけて、臨時バスが次々と発車、その他にも登山客を詰め込んだ貸し切りのバスも別当出合いに向かって
登って行くのだ。



出発前のミーティングをする団体

7時頃バスに乗り、7時半に別当出合から砂防新道を登山開始。人人人です。中飯場、別当覗き、甚之助
ヒュッテと休憩しやすい処は人が群れます。いつもの藪漕ぎと違って人を掻き分けるといった感じなのだ。時
には渋滞で、狭いところで下山者と、それも団体どうしがすれ違うとなかなかなのである。



甚之助ヒュッテで休む人 頭に白いタオルの人はお坊さん

下山者の中には、頭に白いタオルを捲いた若いお坊さんと判る人が沢山いた。20数年前、子供を連れて登
った頃は、永平寺のお坊さんは、いつもの黒い僧服に編み笠、わらじの出で立ちでお経を唱えながら一列に
なってゆっくり登っていたのだが、この人出ではそうもいかなくなったのだろうか。

残念ながら甚之助ヒュッテのだいぶ手前からガスに包まれ、陽射しが無いので登るのは楽だが周囲の山々
は何も見えない。黙々と登るだけだ。南竜分岐からはいろいろな可愛らしい花々が見られる様になる。黒ボコ
岩もガスの中、五葉坂を登りきると室堂に到着。ガスはますます濃く風も強く、風の当たらないところでないと
寒くて落ち着かないので、室堂の陰で食事とした。

 

室堂前での証拠写真                                   ガスに包まれて食事をする人達    

11時50分頃に着いて12時半まで、ラーメンを食べたりコーヒーを沸かしたりして天候の様子を伺いましたが
回復は難しいと判断、頂上には登らず、頂上を往復すると17時の最終バスに余裕がなくなるし、室堂で下山
することに。帰りはエコーラインを経由することにした。

木道歩きは快適ですが、ガスは相変わらずで時には雨も混じり、合羽の人も多い様子だ。ニッコウキスゲが
沢山咲いている処もありましたが、お花畑は少し早いのかなというところ。一時大粒の雨となり私も雨合羽を
を着たが、着ると雨はすぐに止んでしまうのだ。

下る人登る人が行き交い、最後まで賑やかな登山道だったが、なかでも40人の団体の列が登って来たのに
は驚いた。いったい何人の人達が室堂と南竜山荘に泊まるのだろうか。今日は日帰りで正解だったかなとも
思ったのである。帰り道、近くの温泉は混むだろうと、勝山市近郊の温泉で汗を流して家路についた。

(7月20日)
2万5千分の1地図 「加賀市の瀬」「白山」
大汝峰 2702m  白山室堂横 2448m
私のタイム 別当出合〜砂防新道〜白山室堂 6km 4時間
白山室堂〜エコーライン経由〜別当出合 3時間
市ノ瀬〜別当出合 バス運賃は片道400円


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