福井の小さな山歩記
鉢伏山(富山県)
この鉢伏山(1781.6m)は、先日登った大品山の左下にあって、2万5千分の1地図も同じ「小見」である。
カミさんと尾根の上から鉢伏山を見て、今度はあそこへ登ろうかと話をしていたのだ。立山ICから前回と同じ
道を走って、標識に従って有峰林道小口川線へ向かう。前の3台の後に付いていったら3台とも変電所の柵
の中へ入って行き、もう少しでくっついて入って行くところだった。
フロヤ谷 この左に登山口
間もなく料金所。1800円にはびっくりしたが、料金所のおんさんがわれわれのペアールックをさかんにほめて
くれたので許すことにする。どんどんと山奥に入り高度を上げてくると、周囲の斜面は一面紅葉に彩られてくる。
10kmほどでフロヤ谷登山口に到着。今日は我々だけらしい。8時45分に登り始める。
鉱山跡の背後の斜面 綺麗な色が出ません
最初から急登でロープにつぐロープだ。そこを過ぎると後は極めて順調でオオシラビソの細く短い落ち葉を踏み
ながら、谷間の紅葉を眺めながら歩を進める。青空なのだが山の上には雲が乗っている。鉱山跡から眺める紅
葉がいい。そして苔むした石がゴロゴロした水の無い沢を詰めるようにして行くと、やがて背の低い灌木の尾根
の上を歩く様になり、ピークから見下ろす紅葉が綺麗だ。
獣にかじられた標柱 山頂のすぐ手前の広場 見晴らしも良い
まだかまだかと云う感じになって、3時間あまりで頂上に着いた。先日登った瀬戸倉山、大品山、行けなかった
鍬崎山の稜線が目の前にある。我々が引き返した処から鍬崎山頂まではだいぶある。やはり難しかったようだ。
鍬崎山の背後に立山連峰が見えるはずなのだが雲があって駄目だった。ちょうど12時で山頂手前の広場で食
事とした。最近は魚のソーセージを持ってくる事が多い。この味は子供の頃と変わらない懐かしい味なのである。
山頂から眺める鍬崎山 この前は左の尾根の見える処よりだいぶ手前で引き返した
戻りは急がず2時間20分で登山口へ。実は通行料1800円で往復20kmでは勿体ないと、有峰湖まで紅葉を
めでながらドライブしようということにしたのだ。3時半を廻っていて戻って来る車ばかりだったが、全山紅葉の中
祐延湖を経て有峰湖まで行き、薬師岳や太郎平なども眺めて帰ったのである。
('03年10月18日)