福井の小さな山歩記
京都北山・廃村八丁
鯖街道国道367の梅ノ木町から入り、広河原の菅原集落まで家からおよそ135km3時間半。歩き出した
のは9時40分にもなってしまっていた。 今回もカミさんとの二人連れです。廃村八丁はホームページにも沢山
紹介されていますし、ガイドブックにも詳しく載っていますので安心して出掛けたのですが、なかなかの処です。
今日の予定コースは、菅原集落ーダンノ峠ー品谷山ー品谷峠ー廃村八丁ーダンノ峠ー菅原集落です。ダンノ
峠登り口へ来ると、「沢道 暗くしんどい、尾根道 good!」とあり、カミさんが当然Goodだと言うので尾根道
へ。突端からずーっと登りです。40分も歩いてそろそろかなと思う頃、下へ行く道が現れます。これはきっと沢
道が上がってきて合流するところだと勝手に解釈してそのまま尾根を登ります。これが大きな間違いでした。
ダンノ峠登り口の看板 ダンノ峠 左から下って来た 品谷山は右の斜面へ
結局急な斜面を登ってピークに到達しましたが、峠らしくありません。そこでGPSのお出ましです。峠の右のピ
ークから峠に下りました。ダンノ峠は770mとありました。 もともと脚が遅いのに、これで20分ばかり時間のロ
スです。そこから品谷山へと向かいましたが、またまた狐につままれた様な状況に陥ってしまったのです。
もうそろそろ佐々里峠への分岐点かなという頃、「佐々里峠及び品谷山出合い」という案内の標識があって、そ
の方向へ尾根を進んだのですが、なかなか着かないばかりか、どうもその先下りで周囲の様子がおかしい。ま
たまたGPSのお出ましです。佐々里峠へ行く尾根に平行した小さな尾根の上でした。そこで引き返したのです
が、来た道を引き返したのに間もなく目的の分岐点に着いたのです。あれれ!どうなっているのと云う感じです。
品谷山880.7m 三角点は写真右側の枠外にある
何はともあれ時間が遅れるばかりで先へ進みました。風が通る涼しい尾根歩きで12時35分品谷山(880.7
m)頂上着です。そこで1本のカンビールを分け合って食事をしました。カミさんは携帯のメールに忙しいようで。
品谷峠へ下り、そこから廃村八丁までは谷を下ります。沢伝いの道は歩きにくく、何回も沢を渉ります。やがて
沢がゆったりとして石垣が見えると廃村八丁に着きます。なかなか雰囲気の良い処です。整備された公園みた
いだなと沢山の石垣を見て思いました。村を見下ろす高台に八幡宮の祠がありましたが、荒れていて侘びしい
感じです。廃村に相応しいのかも知れませんが。昔家や畑があったのか判りませんが、石垣で囲まれた台地に
は太い大きな杉の木が林立していました。廃村になったのが昭和11年とありますから、こうなるのでしょうね。
上の6枚の写真は、廃村八丁の風景です。
戻りは刑部谷沿いに暫く歩きますが、この沢は穏やかで清流が素敵です。時間を気にせずゆっくりと余裕をもっ
て歩きたい処です。滝のそばでコーヒーでも沸かして飲みたいと思いました。
やがて左の斜面をジグザグに登り、
四郎五郎峠からの道と合流して、緩やかに登る道をダンノ峠へ向かいます。
刑部滝
菅原集落に戻ったのは4時25分、今日も長い一日でした。 側を流れる清流にタオルを浸して顔や手を拭いて
さっぱりして家路につきました。
('04年8月27日)
<2万5千分の1地図 「中」「久多」「上弓削」「花脊」>