福井の小さな山歩記
10分間の山歩き部子山
ずっと昔、会社の同僚がずいぶんと辛い登りだったと云っていたので、一度登ってみようかと思っている
うちに月日は流れて、いつの間にか頂上近くまで車で行けるようになってしまった。でも、一度は登って
みないとどんな処か判らない。そこでカミさんとドライブしようということになった。洗濯物を竿にぶら下げ
てから出掛ける。
池田町稲荷の須波阿須疑神社の門の横のお祭り広場に寄る。行き過ぎなのだがきれいなトイレがある
ので。水海川沿いに県道175号線を走ると小さな橋を渡る手前に左へ上がる林道がある。そこを上がる。
なかなか急な登りで、尚かつ悪路である。最近雨量が多くて舗装の無いところはやたら溝が出来ている。
1300ccの小型車には辛い道だ。この道でいいのだろうかと不安になってくる。車に力がなくて停まりそ
うになるのでクーラーを止めて走る。
部子山の山頂 山頂から見る銀杏山
やがて目を見張るような立派な舗装道路を過ぎると、高度も高くなって右手の眺めが良くなる。牧場の下
を廻るようにして行くと登山口に到着する。林道はおよそ13か14kmか。なかなか疲れる道である。車を
置いて10分、1464.4mの部子山の頂きに登ることが出来る。すぐ近くに見える銀杏峰よりも高いのだ。
生憎雲が多く遠くの山々は見えないが、360度の展望である。車の処に戻り、千年杉や部子神社跡を散
策し、最後は能楽の里牧場の1321mのピークに座って、お茶でお菓子を食べてゆっくりした。
草の上で
ゆったりとしている牛を見ていると、こちらものんびりとした気分になり、心地よいひとときを過ごすことが出
来た。手軽に高原の気分を味わえる素敵なところだ。もう少し道が良ければいいのだが。
能楽の里牧場の1321mのピークから 牛が見える
帰りに粟田部に寄って森六のおろしそばを食べた。
('03年09月02日)