福井の小さな山歩記
遠足気分で平生山(へぞやま)
平生山(705.6m)は、池田町の金見谷川と篭掛川との間にある山だ。松ケ谷宝慶寺大野線(県道34号線)
の龍双ケ滝の手前、千代谷で金見谷川に沿って上がる。 金見谷の集落の金見谷公民館を通りすぎてすぐの
林道を左へ入る。公民館のすぐ手前にも林道があって、最初こちらの方へ上がってしまった。正しい方の林道も
枝道がいくつもあって、注意しないと間違えそうだ。
地図によると、林道が尾根の上で終わっているので、そこから山頂に向かって尾根を登ればいい。短い距離な
ので、今日は遠足気分でバナナやデコポン、稲荷寿司、大福餅、おかき等々食料豊富なのだ。林道をあまり車
で上がってしまうと、歩く距離が短すぎることになるかなと思ったりしたが、そんなことにはならなかった。林道は
すぐに土砂崩れで車の通行は不能だったのである。
何処かの峠道のような雰囲気の林道
天気もそこそこで気持ちよく歩ける。林道はだんだんと高度を上げて、日陰の林道には雪が現れてくる。それも
たいしたことはなく、やがて目の前に部子山が見える処にくると尾根の上だ。ところが林道は続いている。
少し
先には尾根に取り付くところもあったが、林道はさらに先へ伸びているので、行ってみることにする。
上の方で
尾根を断ち切るように上がったかと思うと、また尾根の横を先へ伸びて、ついに行き止まりとなった。
平生山山頂 真ん中下は三角点 周囲の笹を除けて見えやすくした
そこから平生山の頂上までは、ちょっと薮を分けて、ものの10分か15分くらいだった。頂上直下まで林道が付
いていたのである。歩いた時間は私のゆっくりした歩き方で1時間半ほどだった。三角点はすぐに見つかったが
見晴らしは良くない。時間も早いし、写真を撮って尾根上を伝って戻ることにした。
雪の残る尾根
尾根には少しの距離、雪があったが、勿論カンジキを履く程でもなく、一応カンジキはザックにぶら下げて来たの
だが履かず終いだった。もう少し雪があるのではないかと思ったのだが。普通は雪の時しか登らないのだと思う。
尾根下りはあっと言う間に林道へ降りるとり付き点に着いてしまった。12時ちょっと前に部子山の見える処で昼
食とした。待望の大福餅にありついたのである。
部子山を眺めながら大福餅を頬ばる
今日は小学校低学年の遠足という感じだったが、鴬の鳴くのどかな山だった。小さな山でも初めての時は多少の
緊張もあっていいものである。 遠足ついでに日本の滝百選の龍双ケ滝と霊験あらたかな耳岩菩薩にお詣りして
家路についたのである。
('04年4月3日)
2万5千分の1地図 「宝慶寺」「越前大野」
<足跡>