保月山(’02.03.10)


一応は経ケ岳という予定だったが、六呂師からはこの時期難しいので、その手前の保月山(1272.8m)
までとなったのだ。6人が2台の車に分乗して六呂師へ向かう。私達の車は二日酔いの人、今年初めての
山登りとなる人、そして昨日足にまめを作った私の三人だ。もう一台は健脚組みらしい。 天気は曇り。

奥越青少年自然の家の駐車場に車を置く。私がこの前三角山に登った所を直登、そしてまずは林道を目
指す。しかし皆さんは早足で、たちまち私は最後尾をだいぶ離れて歩くことになる。まあそれでも林道まで
は良かったが、それからの急な登りではいつものマイペースで行くしかない。

林道からしばらく登ったところで休憩していたら、二人連れの方が追いついてきた。経ケ岳まで行くという。
危険な個所も承知しているとのことだ。遠くから来なすったのかと聞くと岐阜からと言う、すかさず「岐阜には
山はないんですか?」「!?」。この笑いを誘う突っ込み、とても二日酔いとは思えない。



今居るところが保月山辺りで、ここを越えて痩せた稜線を左へと
辿った。後ろは杓子岳 細い稜線を撮りたかったのですが...

その内に真っ白な雪の細い稜線上に出た。この上を歩くのは素晴らしい気分だ。風も無く危険なことも無い。
この頃には陽も射して来てまばゆいばかりだ。しかし歩くのに懸命で立ち止まって写真など撮っていられな
いのである。カメラをザックに入れておいたのが間違いだった。

その稜線が終わったところで、すでに保月山は過ぎているとのこと、健脚組は目の前の杓子岳の急斜面を
登ると言ってどんどんと行ってしまった。残りの三人はもうこれ以上行くまいとしてコーヒーでも湧かすことに
したのだ。

健脚組も難しいと戻って来たし、岐阜の方々もそこから引き返したのだった。時間的に早かったので昼食か
どうか判らないような休憩が終わって帰ることになった。



ここで食事をして戻る

下りは登りにも増して皆さん早足なのだ。私は急な下りではカンジキに馴れてなくて、ついには皆さんの姿が
見えなくなる始末だ。時間的にはたっぷり余裕があるので、雪の稜線をゆっくり歩いていろんな角度で写真を
撮りたかったがそれどころではない。結局気に入った写真は撮れなかったのだ。今日はゆっくりと歩くのが私
ひとりしか居なかったので仕方がない。これが2・3人居るとペースの遅いグループとして遅れて歩くと云うの
も良いと思うのだが。

帰りの車の中でも話に出たが、これからは定年を迎えてウイークデイに登りたい方が多くなってくると思われる。
そういう方達に、安全で、ゆっくりと山々の風景を堪能できる山行を計画してもいいのではないだろうか。

(3月10日)

<歩いた足跡>


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