還暦つれづれ草


インダス文明展


名古屋へ行ったとき空き時間ができたので、短い時間だったが名古屋市博物館へ寄って
「世界四大文明 インダス文明展」を見てきた。木曜日だったがとても混んでいて、2〜3人
連れのお年寄りの方々が目立った。都会近辺に住んでいると、いろいろな催し物が沢山あ
り手軽に行けるので、その点では恵まれていると思う。

紀元前2500年頃、インダス川流域を中心に栄えたという文明だが、ずいぶんと豊かな生活
をしていたことが伺える。 鉢や器の模様や色合いはとても趣があるものだったし、繊細な装
飾品も多く、マイクロビーズと呼ばれる髪の毛に付ける(を通す?)ものなどもあった。
私が一番興味をもったのは、モヘンジョ・ダロ出土の「神官王」の像だ。入場券やポスター等
いたるところに写真が使われているし、NHKのテレビでも放映したのかもしれないので、 ご
存じの方もおられると思うのだが、このヒゲづらのおっさんは見ていて飽きないのである。気
負ったところがないと云うか、何となく親しみを感じるのだ。

インダス文明展にちなんでいろいろなグッズも売っていて、「神官王」のレプリカがあったので
買おうと思って手を出したが、5000円とあったのでやめにした。その替わりに「神官王」の写
真の入った「マウスパッド」「クリアファイル」「ポストカード」を1枚ずつ購入した。しめて1000
円だった。

場内は写真撮影は禁止なので、この「神官王」の写真はポスターと入場券に使われている物
と、グッズ類の物の2種類しかない。グッズの写真はとても綺麗なのだが、こう云うものを使用
していいものか判らないので、使用済みの入場券を次ぎに載せさせて貰った。



お腹が空いたので博物館の近くの食堂で昼食を摂ることにした。 お昼時を少し回っていたが
ここも年輩の方達で賑わっていた。 そこで、 900円の「天ぷらそば定食」を注文したのだが
出された物は看板に偽り在りなのだ。盛り方も全然貧弱だし、蕎麦もぬるく伸びて柔らかい。
店を出るとき、もう一度レジの横の見本の棚を見ずにはいられなかったのである。

(’01・02・10)


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