北陸の峠道
伊勢峠
この峠は県道230号線の舗装道路上にあるので、今回は歩くことなく車による峠巡りとなった。
麻那姫湖青少年旅行村(キャンプ場)を廻るようにして笹生川ダムへ向かう。ダムサイトを通り抜けて
高度を上げて行くと、まさにここが峠だという処に到達する。大野市と和泉村の境の稜線の鞍部であ
る。峠にはお地蔵さんが石龕の中に納まっていた。峠の標高は767m。
峠のお地蔵さん 峠から大野市側を見る 樹々がなかなか素敵に見えた
私はこの道を通り抜けるのは初めてで、峠はもう涼し過ぎるほどの風が吹き抜けていて、国有林と
なっている樹々の緑がとてもいい。紅葉の時はきっと素敵だと思われるのだ。ダムにより峠への昔の
道は無くなってしまったし、舗装されて峠近くの笹生川沿いの峠道もないが、和泉村側は、最初急に
高度を下げて清流の横に出ると、昔の峠道をそのまま舗装したかのように、伊勢川沿いに緩くゆっくり
と九頭竜湖へと向かってくだっていくのである。
近代に於いては信長勢と一向一揆の激戦の場となり、古くは木地師たちが良い樹を求めて行き来し
たのであろうが、現在は周辺に集落が無くなり、河川の改修や森林の手入れなどに携わる人達、釣り
登山そして我々の様にドライブする人達が通り過ぎるだけなのだろう。
カミさんは峠のお地蔵さんに、ホールインワンになります様にとお願いしたそうである。
(9月14日)