還暦つれづれ草
いたずら電話
私の上の息子は教会の牧師さんなので、息子の家から電話が掛かってくると、我が家の電話機からは
賛美歌のメロディーが流れるように設定してある。「主よ、人の望みの喜びよ」という曲だ。ポロンポロンと
その曲が流れると、おっ!牧師先生から電話だ!ということになる。
そこで受話器を取って耳に当てると、すーすーと鼻息ばかりが聞こえてきて、重ねてピポパとプッシュボタ
ンを押す音が聞こえてきたりする。孫娘の愛海ちゃんが電話機をいたずらしているのだ。一番押し易い短
縮ボタンに我が家の電話番号が設定されているのだそうだ。
親の真似をして受話器を口にあてながら、いろいろなボタンを押しまくっているのだろう。そんな可愛らしい
姿を想像しながら名前を呼んでみるのだが、聞こえてくるのは相変わらず鼻息ばかり。息子のところの電
話代が高くなるので、諦めて受話器を置くことになる。
こういういたずら電話は微笑ましくて罪がないのだが、もともと爺ちゃん婆ちゃんだけの我が家には、たまに
間違い電話が掛かってくることはあっても、そのほかからのいたずら電話などは、掛かってくることなど全然
ないのである。
('04年5月16日)
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