福井の小さな山歩記


散策路・城山

 県内には同じ名前の山が幾つもあるが、この城山(じょうやま)202.1mは、福井市の南にあって福井市
北南居町と杉谷町の南部から登る道があり、散歩するには丁度いい山みたいだ。歩いた感じではどちらから
登っても、登り30分下り20分位だし、車を北南居町の天満神社の登り口に停めて頂上を経て杉谷町へ降り
麓の杉谷町の集落を廻ってぐるっと一周すると、2時間程で元へ戻ることが出来る。

  

南居町の押しボタン信号の処を曲がる   案内に従って登山口の天満神社へ

神社から杉林の中を杉の枯れ葉を踏んで登ってゆくのだが、よくある疑木などで整備されたこれが遊歩道だと
いうところがない自然な道なのがいい。少し急なところもあって、粘土質の坂には階段状に窪みがつけられて
ある。杉林もすぐに抜け新緑の間を登るようになる。急な登りが終わると道は曲がって平坦な尾根になり、暫く
で頂上に着く。



山頂の三角点

頂上には三角点があり、南は杉の木台ゴルフ場が、北は福井市の街が見下ろせる。杉谷町への下り道には
長い年月に渡って城が繰り返し築城された名残の堀切跡が数カ所あり、屋敷跡と云う処もある。築城の歴史
については、杉谷町の登り口に説明板が建っている。

 

山頂からの眺め 左は杉の木台ゴルフ場 右は福井市内

こちらの道はだんだんと下っているという感じで、歩きやすいよい道だ。だいぶ下ると急に尾根をはずれて谷へ
降りることになるが、そのまま真っ直ぐ尾根を下っても行けそうだ。湿った谷間を少し行くと明るい田圃が開けて
足羽高校のグランド横に出る。その舗装道路を山裾を廻るように歩いて、杉谷町、合谷町そして南居町と辿る。



杉谷町側登山口 この案内板の裏に説明がある。

杉谷町の集落を抜け、県道清水麻生津線へ出て緩い坂を少し行くと「杉谷の古道跡」と刻まれた石碑がある。
「いまも山裾に残る道跡が云々」とあった。こんなに開けてしまっては、ほんの印し程度にしか残っていないの
だろう。

('04年4月20日)


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下江守町の田圃の道から見る城山