福井の小さな山歩記
初歩きは途中まで
雪の積もる前に登る予定だったのだが、まだ積雪は少ないのではと思って敦賀の山へ出掛けた。
今日は午前中は晴で午後は曇りと云う予報だ。敦賀の山地区で林道へ入ったら、道に雪があって
私の小さい車は底をこすっている。これはまずいと思ったら終点になって小屋のある登山口?だ。
送電線の巡視路なので登山口とは云わないかも知れない。小屋の前の人形にドキリとさせられる。
林道終点の登り口にある小屋 赤い服は人形
この巡視路を登って行くと野坂岳から三国山へ続く尾根に出て、右に行くと野坂岳、左に行くと三
国山だが、その途中に芦谷岳という三角点も無い866mのピークがある。ブナ林が素敵だと云うの
で行かねばなるまいということになった。先日登った方から、道は良いし簡単簡単、ついでに野坂岳
へも寄って来たというのだ。しかし、今日登り口に来て始めから雪道なので、こんな予定ではなかっ
たと先行き不安になってきた。予想は的中、登りはもう少しとなって、あとは稜線歩きというところで
止めにしたのである。
沢沿いや尾根への取り付きまでは問題なかったが、最初の鉄塔を過ぎて2番目の鉄塔が見えてく
る辺りからツボ足が難しくなってきた。鉄塔まではと我慢したが登りも急でなかなかしんどかった。
2番目の鉄塔からは敦賀の街や海が見下ろせる。そこでカンジキを装着した。
3番目の鉄塔から 夕暮山や岩篭山 斜めに上がっていく尾根に登山道があると思われる
3番目の鉄塔までは雪は深いし急登ときているので、疲れるうえに時間が掛かった。何しろ20歩も
続けて歩けない。立ち止まってばかりなのだ。体力の無さを痛感する。3番目の鉄塔からは巡視路
の形跡も無くなり、吹きさらしの尾根はひどい風で、身体がぶれて写真を撮るのも難しい。4番目の
鉄塔が見える処へ来ると今までの樹相と違ってブナが増えてきたみたいだ。
稜線近くになるとこの様な景色が拡がる
あと20分位で稜線だと思う地点で引き返すことにした。ここから稜線までは急みたいだし、普通なら
目的地へ到達している時間なのにまだ稜線にも達していない。それに天気が午後は曇りどころか雨
になりそうな気配となってきた。 立ち止まりながらゆっくり登れば行けないことはないが、運動量とし
ては十分だし、あまり無理をして膝を痛めてもいけない。
今度は近い内にカミさんと来ようなどと考えながらゆっくりと下った。途中あまり気にならなかったが
車へ着いたらだいぶ雨が降っていた。今夜は雪の予想なのだが。
('05年1月6日)
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