還暦つれづれ草


町内会の会計さん終わる

昨年一年間、町内会の会計を頼み込まれて、今週に入りやっとのこと会計監査を受け、昨日
土曜日に今年の会計さんに引継をした。そして今日、町内会の総会があって決算報告をした。
幸いにして質問もなく承認となり、後は新年会で飲んで騒いで晴れて放免となったのである。

町内会の会計というのは、お金の出し入れをして帳簿に付けるだけではなくて、多くの行事の
弁当や飲み物の手配、時にはお菓子や景品等も買いに廻らなければならない。飲み物や弁当
が足りなくなって買いに走るなど、何かあるたびに手落ちがないかとおちおちとしていられない
のだ。
また行事は日曜日に催されるので、準備もあって土日がとられたりして「山行」に重なって残念
ということもあったのである。

この町内は高齢化が進んでいる。子供会と云っても13人しかいない。以前は70数人もいたのだ。
そろばん塾も撤退して駐車場になってしまった。小さい孫達が増えてはいるみたいだが、夏祭りで
も子供御輿を担ぐ子供がいないのだ。13人の子供といっても、最近はサッカーの試合だとか野球
の試合などいろいろ重なる。それに若い親にしてみれば、団地のお祭りなど古い伝統を受け継い
だものではないから、あまり魅力のあるものではない。家族でハイキングにでも行ったほうが良い
ということにもなる。

お酒を酌み交わしながら、話と言えばお互いの年齢を感じ合うようなことばかりなのである。子供
は何処にいっているとか、孫は何人いるとか、盆暮れには帰ってくるのかとか、ご両親はご健在
なのかとか、団地に越してきたばかりの時はどうだったこうだった等々である。

でも年に一回こうして普段めったに顔を合わせることがない人と話をすることは貴重なことだ。あち
こちビールやお銚子を持って話をして廻った。ところが、こういう席にはカラオケが無いと駄目だと
ばかりに伴奏が流れたりする。最近は唄う人も少なくなったのにやめられないものかと思うのだ。

新年会も終わり後片づけも終わって、最後手伝ってくれたおばさん方に、ゆっくりとお茶でも飲んで
貰おうとしたのだが、無理に旦那達を引きずり込んで酒だカラオケだと騒ぐ人がいる。世の中には全
く人の気持ちなど理解しようとしない人がいるものなのだなと、一年間会計をやってつくづくと思った
次第である。

(03年1月19日)


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