還暦つれづれ草
カミさんスノーシューを履く
カミさんは何をやらせても一応はこなす。スキーもやっていたのだが、帰りに事故を起こしてから
は遠ざかっていて、その内ゴルフにはまってしまったのだ。昨年からは随分と一緒に山には登った
のだが、カミさんの靴は防水でないので雪山には登れない。かといってゴルフに金が掛かるので
登山靴までは金がまわらないのだ。
そこで長靴でも履けるスノーシューで雪の原っぱを歩くことにした。明日、私は低い山を登ること
になっているので、今日はカミさんに試し歩きをして貰うということで、軽く疲れない程度にと六呂
師高原スキー場に向かう。天気が良くなって今日山登りをされている人達は最高だろう。
大野の市街を抜けると雪の山々がよく見えて、雪のない時よりも山の判別がしやすい。スキー場
のゲレンデやそれに続く尾根などがくっきりと見える。桃の木峠の大杉も雪を被っているみたいだ。
スキー場の駐車場に500円也を払って車を止め、さっそくゲレンデの横へ。ゲレンデも空いていて
がらがらと云う感じだ。カミさんの長靴(と言っても私の古いヤツ)にスノーシューを合わせて装着。
私はというと、プラスチックの板の様な輪カンより四角っぽい洋風カンジキを履いて歩くことにした。
踏み跡の無い新雪の上をグリッグリッと音をたてながらゲレンデの横を登る。20cmくらいはもぐる
が快調だ。カミさんも悪くない様子だが、いかんせん長靴が足にフィットしてないため、靴下がズレ
て脱げてくるのだという。課題は足にフィットした長靴を用意することだ。
20分くらい登ってカミさんの靴下を直してから下りの歩きを試した。まあ順調でカミさんもまんざら
ではないみたいだ。下りは眼下に広がる景色を見ながら歩けるのでなかなかいいものである。1時
になったので車に戻って軽食を摂る。体がほぐれてこれからと云うところで、本当は履き物を交換し
て歩いてみようと思っていたのだが、カミさんの携帯にゴルフ仲間から着信ありで、練習場へ向かう
とか。それで今度はもっと本格的に歩こうと云うことにして家路についた。一応カミさんは15年ぶり
かで雪らしい雪に触れることが出来たから良しとしよう。
家に帰るなり、カミさんはゴルフの練習場に出掛けたのだった。
(03年1月25日)