還暦つれづれ草
散策・菅山寺
今日はのんびりとお寺参りをしようと云うことで、滋賀県余呉の「大箕山菅山寺」へ、またまた国道365を
余呉へ向った。木之本町との境に坂口の集落があり、そこのバス停の処に車を置いて集落の中に入ると
昔風の佇まいの飴屋さんがある。すぐ近くに大きな赤い鳥居があり、ここが表参道の入り口だ。
まずは由来などを案内板で読ませて貰う。解像度が低く読みにくいですがだいたいの意味は掴めると思い
ます。
狛犬ならぬ狛牛?がいたりして、里坊弘善館の前を通り高速道をくぐって山道を登り始めます。高速道の
騒音はひどいもので、だいぶ上まで聞こえてきます。しばらくじぐざぐに登って行きますが、所々に30cm
程の石仏が座っておられます。同じ柄の前掛けを付けていました。はっきりと憶えていないのですが八十
八地蔵とかで、数えませんでしたが道沿いに沢山座っておられました。しかし、残念なことに首が無くなっ
ている方が多いような状態でした。
この前掛けの柄は少ない
カミさんは、その石仏に向かってホールインワンのお願いをしていたみたいです。願いがかなえば私にも
おこぼれがあるのですが..。
山道の登りですがあくまでも歩きやすい道で、千数百年の間、人々が願いを込めて登った歴史の道だと
云うことを感じさせられます。ところが、今日は全くの普段着のままで、靴は街中を歩くやつでおまけに少し
大きいので、登り坂が続くと靴下が前へずれてきてかかとが現れてしまうのです。汗はびっしょり、額から
流れ落ち、薄いハンカチでは拭き切れないほどです。なにしろ459mの大箕山を登るのですから、ちょっと
簡単に考えすぎました。2kmとありましたが、地図上ではそんなにあるとは思えません。でも、他の道から
来られたのでしょうが、お婆さんも娘さんと思われる方と菅山寺へ下る坂道でお会いしました。大変そうで
した。
登り始めて1kmを過ぎた辺り いい道です
やがて分岐点に着きました。左へ下れば菅山寺、先へ進めば呉枯ノ峰へ1km、ウッディパル余呉からの道
も合流していて、変わった素材の長椅子が一つあって琵琶湖を眺められる処です。
左へ坂を下ると黄色に
色づいた山懐に抱かれた感じの静かな中に菅山寺がありました。道真公お手植えのケヤキだとか護摩堂や
本堂、近江天満宮、朱雀池などをゆっくりと廻り、本堂の前の石段に座ってビスケットを食べながら熱い紅茶
を飲んで休憩しました。イチョウが黄色い葉をはらはらと落としていました。
菅原公ゆかりのケヤキ 滋賀県指定天然記念物
今は無住の菅山寺 右手奥の鐘楼の銅鐘は国の重要文化財の鐘か?
弁天堂と朱雀池
山を下りて余呉湖に向かい羽衣伝説の衣掛の柳を見に行きました。我々のイメージする柳とはだいぶ違い
ますが、中国系のものだそうです。天女の子が道真とか、いくつかの伝説が語られているようです。
少し雲が多くなってきて涼しくなってきたので余呉湖畔でうどんを煮て食べ帰路につきました。もういい時間
になっていて、今日は程良い一日を過ごせたなという思いで帰った次第です。
('04年12月1日)
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