福井の小さな山歩記
唐木岳
唐木岳(738.1m)は、武生市と池田町の境にあって、昔は山麓に鉱山があったとのことだ。今日は、
何かの本で文室集落を過ぎた処から登ると云うのを見た記憶があるので、ただそれだけでやって来た
のである。五皇神社を過ぎて道は二股になり、どっちへ行くかしばし考えるが、川に沿った道を行くこと
にする。
左は山道 この道を入って登った 右は林道
ゆっくりと山へ登る道はないかと探しながら進むと、車が駐車出来る様になっているところに道ありだ。
そこから先は悪路で、土砂崩れの箇所もあり、私の車では難しいので、駐車出来るところまで戻った。
2万5千分の1地図の道の終点が此処だった。
山道は車が通れるくらいの広さだが荒れていて、沢にぶつかって終わる。そこから沢伝いに細い踏み跡
があり、やがて沢から離れると急な斜面を登ることになる。そうなると道という感じではなく、急な尾根の
様な処の灌木を、少しの幅で切り払ってあるといった様子で真っ直ぐに登って行く。しかしそれも終わって
灌木や蔓が生い茂った全く道の無い処に突っ込んだ。真っ直ぐ行けば尾根に出られるはずなのだ。
1時間半あまり掛かって尾根の広い処に出る。尾根には予想通り道らしき物があり、上に行く程ハッキリ
している。快適とまではいかないが歩きやすい。稜線に出ると笹と灌木で急に歩きにくくなったが、迷う恐
れが無いのでゆっくりと頂上を目指す。尾根の広い処(005)からおよそ1時間で頂上に着いた。
頂上は狭く、風が無くむっとして暑い。眺望は文室集落が見下ろせる程度で、後は灌木に遮られて見えな
い。「たむしば」だろうか白い花を付けた木が数本あった。食欲が無いが無理してサンドイッチを紅茶で流し
込み、フルーツの缶詰を食べた。
稜線から尾根を下っているとき、登っていたときより木々の新芽が急に増えたように感じた。まさに今素晴ら
しい季節を迎えているわけだ。明日も天気が良ければ何処かを歩きたい気分だ。
今日も距離が短いのでたいしたことはなかったのだが、急な下りは少しだったが膝にきた。沢で絞った冷た
いタオルを首の後ろにあてながら、何処かに下から歩きやすい道があるのではないのかなと思ったりしなが
ら車へ向かってふらふらと歩いた。今日の手足の引っ掻き傷はなかなかのものなのである。
(4月20日)
今日は34回目の結婚記念日だった。
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どうやら比較的判りやすい道があるようです。私が二股の処を右へ川沿いを進みましたが、
橋を渡って左へ行くと鉱山跡があり、そこから道を辿って登れるらしいです。