剣ケ岳東峰
4月も中旬になり女性会員が冬眠から醒めて出てくるのが、この時期に行われる山菜山行らしい。
剣ケ岳東峰(789m)は、美山町小和清水から入る剣ケ岳(799.5m)と尾根続きで北東に位置
している。登り口は永平寺ダムサイトの大仏寺山の登山口だ。永平寺へ向かい、永平寺有料道路
のゲート手前を左に入ると、ずっと舗装された良い道がダムサイトまで続いている。
今日は男性5人女性4人と賑やかだ。天気も回復に向かっているし、ちょっと心配なのは沢沿いに
登るその沢の水量が多いことだ。昨日は雨だったし雪解けも影響しているのだろう。歩き出すと間も
なく沢を渉ることになる。石が滑るので皆慎重だ。沢を渉らないで斜面を枝に掴まったりして行ける
所もあるにはある。途中天ぷらにする「こごみ」や「ワサビ」の葉などを摘みながらなので、沢伝いの
登りは体は楽ではある。5・6回沢渉りを繰り返すと大仏寺山と「虎斑の滝」への分岐点に着く。
分岐点の案内板
沢伝いにしばらく行くと虎斑の滝だ。この前後にも沢を渉るところがあり気を許せない。私はこの滝は
初めてなのだが、皆さんはそうではないのでどんどん行ってしまう。大体においてこの会は実益主義
なのだ。茸や山菜は一生懸命採るが、滝の景観とか名も知らぬ花などにはあまり関心が無いようで
ある。滝の横には鉄梯子がありその点は楽なのだが、その辺り全体が危なっかしい感じのところだ。
虎斑の滝の一部
滝からしばらくで右の谷へ曲がる。細い沢に沿って登ることになるが、道らしいものではなくなるので
初めての人は判りにくいかも知れない。その沢を詰めて今度は左へ向きを変える感じで尾根に取り
付く。この登りは少し辛いが、登りきるとそこが頂上で電波の反射板が建っている。
揚げたてを次々と食べる 頂上はこんなところ
歩いた距離はgpsによると、だいたい2km、掛かった時間は山菜を採りながらで、道草が多いので
2時間15分程、戻りは1時間20分だった。頂上では早速天ぷらを揚げる準備となった。まずは「こご
み」「ふきのとう」そして少ないが「たらの芽」「ぜんまい」、それから「ちくわ」や「ウインナソーセージ」
「ししゃも」「鳥の唐揚げ」などと続きお腹一杯になったのである。
無事登山口へ
今日は早く下山したので温泉には寄らず、廃線となった京福電車の踏切近くの「だんご屋」で団子を
食べて帰ったのでした。
<2万5千分の1地図 「永平寺」「山王」>
('03年4月13日)