還暦つれづれ草
健康保険
退職に当たって会社に返却する物に健康保険証がある。私など病持ちは、すぐに健康保険証が欲しいので
任意継続の手続き書類を用意して、保険証と一緒に提出した。この書類にはカミさんを扶養しているという
証明が必要なのだ。そこには町内会長に証明して貰うよう町内会長の押印欄がある。そこで、のこのこ会長
宅に行き、事の次第を説明して押印して貰った。しかし、何だか形式的なことの様に思える。三文判を買って
きて押しても通るのでは意味が無いのではないか。
そして、4・5日後に保険料を納めてくれとの通知と納付書が来た。介護保険料3千円が含まれて1ヶ月2万
7千円だ。以前1回退職して任意継続で健康保険証を出して貰ったときは、2万3千円何百円かだった。今度
は介護保険料が増えている。おまけに、退職日は6月27日、任意継続の資格取得は6月28日で、6月度は
28・29・30日の3日間しかないが、6月分2万7千円を払ってくれという。これはいくらなんでもと思うのだが
6月分の最後の給料から引かれている健康保険料は、後払いで5月分ということらしい。それが前払いとなる。
6・7月分5万4千円を7月11日までに納入しないと資格取得ができませんとあるのだ。まるで脅しみたいだ。
「いっぺんに払えない方は相談して下さい」くらいのことがあってもバチは当たらないと思うのだが。
先日、先輩から電話があって、きちんきちんと毎月10日までに保険料を振り込んできたが、6月は旅行をして
いて、10日の3時までに銀行へ行くのが間に合わなかったという。それで翌日振り込んだのだが、1日遅れた
から規則ですからと任意継続の被保険者の資格を打ち切られたのだという。すごいお役所仕事だなあとお互
い驚いたのである。
そもそもこの健保組合は、我々の所属する業界は若い人が多く罹病率も低いから、健保組合を作れば政府管
掌健保より種々の給付を厚くして、従業員の福祉の向上に少しでも役立てられるのではと同業者が集まって
設立した。設立時に理事として参加していた私としては、何か腑に落ちない感じを持つのである。
設立を許可するに当たって暗黙の条件みたいなのがあって、常務理事に天下りを受け入れろということだった。
この辺からすでにおかしいのだ。許認可権をチラつかせているのである。
お上の方々は勝手に法律を都合のよいように解釈して平気でいるが、下々には厳格に規則規則なのである。
個人負担も3割に引き上げてしまったし、庶民の負担はますます増えるばかりなのである。
('03年7月4日)