還暦つれづれ草
健康の森で見つけた小さな峠道
私の住んでいる清水町には、県の施設である「健康の森」がある。トレイニングジムやプール、温泉や
各種グランド等々とても広い。それらを囲む様に低い山というか丘が連なっていて、そこに遊歩道が造
られている。今回病み上がりの体慣らしにこの遊歩道を初めて歩いてみたのである。
遊歩道ルートBの展望台から 合成写真です
施設の東側にルートA、B、Cの3コース、西側にまだ歩いてないが1コース造られている。ルートAには
昨日、若越ひかりの村の入り口の道を挟んで反対側から疑木の長い階段を登った。標高100mのピー
ク辺りからは広い砂利道がゆるい勾配で降りて行く。途中展望台がある。そしてルートBの登り口手前
で道路へ降りる。降りないでそのまま細い山道をほんの少し進むとルートBへ入れるのだが、そこから
峠道みたいな雰囲気の道が東の集落の方へ降りているのだ。それで今日はカメラを持ってルートBの
途中からその峠道を集落まで歩いてみたのである。
この様な深く掘れた道が続きます
とても深く踏み込まれた道で、頻繁に使われていたのだろう。太い竹林も趣があり、竹の焦げ茶色の大
きな皮が沢山落ちていた。途中お墓の間へ入ると大きなお寺の裏手になり、疑木の階段もあってバス通
りの方へ降りられる。お寺は正願寺という。
お墓の前を道なりに行くと、島寺のバス停のそばに出る。バス通りには石仏の祠もある。人通りもなく静
かな集落だ。正願寺の横の細い道へ入ったら、そこが疑木の階段がある処だった。ちょうど御老人が植え
込みの手入れをされていたので、これ幸いとこの峠道のことを伺ったのだ。
いい雰囲気です 蚊が多かったですけど
この峠道は、以前、健康の森の施設が出来る前には、島寺の人達が所有する10町歩ほどの田畑があっ
て、島寺の人達が肥料を担いで運んだり、収穫された籾や野菜を担いで降りてきた道だという。今はもう
利用する人もいないが、割ときついですよ、このバス通りをどちらに行っても、すぐに車で健康の森へ行け
ますよ、と言われた。この峠には名前も無ければお地蔵さんも無かったとのことだった。旅をする道ではな
く生活の道だからだろう。
ゆっくりと、でもじっとりと汗をかきながら峠道を登り返した。
ルートBのとても気持の良い遊歩道
遊歩道を歩いていて散歩している人に会うのはルートBだけみたいだ。低いところに造られているからだが
ルートBを南へ下り、ルートCへは道路を横断して疑木の階段を登る。しかし、ルートCはずーっと疑木の階
段を登り、平坦な処がなく、またずーっと疑木の階段を下るというすごい遊歩道だった。
('04年5月24日)
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