還暦つれづれ草


孫来る

梅雨明けと共に遠路孫がやって来た。この日に備えて我々夫婦は、めったにしない家の掃除や
カミさんは庭の草むしりなどをしたのである。それに能登の隠れ家にも2回も通って周囲の草刈り
や布団干し等大掃除をした。気が付くのが遅かったのだが、当面不要の布団を袋に入れて掃除
機で空気を抜いて圧縮して押入の奧に仕舞った。なかなか便利なものだ。

息子達は3日(日)の午前1時半頃到着した。孫の愛海ちゃんは生後6ヶ月、この前会った時は
生後1ヶ月半だったから、当然のことながら大きく成長して可愛らしくなっていたのだ。人見知りを
しない子で、いくら抱っこしていても泣かないのが嬉しい。あくる朝から私の激写が始まったのだ。



孫も3人となった。年輩の方々は皆さん感じていることだと思うが、子育てを取り巻く環境が我々が
自分の子供を育てた時と大きく変わっている。以前にも我々が子供を育てたときは、紙おむつなど
は使わなかったことを書いたが、今は子育てのあらゆる場面で「へえーっ」と思うことが多い。
ベビーフード一つとっても、5ヶ月用とか6ケ月用と一月単位で沢山の種類のものが用意されてい
る。我々の時は試しに使ってみた程度だ。エイセイボーロくらいしか持ち歩いた記憶がないのだ。

下の息子の家に行ったとき、テーブルに簡単に取り付けられる幼児用の椅子があったが、これなど
も良く出来ているなと感心した。今回もポリエチレン製の食事をするときのエプロンを使っていたが、
布と違ってしみ込まないのでいいなと思うし、それに色鮮やかで綺麗だ。
赤ん坊の心を落ちつかせて眠りを誘うというCDをたっぷりと聞かされたが、0歳児から見せるビデオ
と云うのがある。その名もベビィ・アインシュタイとかベビィ・モーツアルト、ベビィ・シェークスピアそし
てベビィ・ウ”ァン・ゴッホと云うのもある。親心をくすぐる様な名前なのだが、「幼児期にしか発達しな
い脳細胞を優しく刺激する云々」と、その能書きには記されていた。



しかし、生後6ヶ月では何処かへ連れて行くということもないから、孫の周りで、あっ笑った、泣いた
眠ったとガヤガヤしているだけで、あとは大人が3度3度何を食べるかなのである。これがなかなか
大変なのだが、この夏は下の息子家族が来ないので、カミさんも大盤振る舞いという感じだったので
ある。でも、落ち着かなくて疲れるのだ。だから孫が眠ると一緒にみんな寝てしまうのである。



梅雨が明けて暑い夏がやって来たが、山を歩く予定が立たないでいる。7月の27日(日)には道が
あると思って出掛けた山が、最初から薮漕ぎで当てが外れて、4分の1ほど進んで引き返した。昔は
道があったらしいが、だれも歩かないから雑草に覆われたり崩れたりしたままとなってしまったのだ。
そんな訳で、猿ケ馬場山以来、山歩きのページの更新はないのである。

('03年8月4日)


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