還暦つれづれ草
マンガのことなど
4月に入って、いつも朝の7時45分から放映されていた「おじゃる丸」がなくなってしまった。出勤の準備を
しながら見ていたのだが、なくなると何か調子が狂ってしまったような感じなのである。
夕方5時50分から
の1回のみの放映になってしまい、もうコーヒー仮面にも会えないかも知れないと思うと少し寂しい。
私は終戦の翌年の小学校入学なのだが、いつ見たのか「のらくろ」とか「冒険ダン吉」、それに長靴を頭に
載せた「長靴三銃士」(三勇士か?)などが妙に記憶にこびりついている。小学校低学年のときは、毎日の
ように廻ってくる紙芝居屋さんの「黄金バット」を見るのが 楽しみだった。飴は買わなかったのだが..。
少し大きくなると小説も読むようになった。「怪人二十面相」などだ。そして私が12歳の頃、1951年4月(昭和
26年)から雑誌に「鉄腕アトム」の元になった「アトム大使」の連載が始まっている。
今年 2003年4月7日は鉄腕アトムの誕生日なのである。私は、30年か35年くらい前だったか、ずいぶんと
大人になってから 鉄腕アトムの全集を買い揃えた。1冊1冊発売されるのを待って本屋へ買いに行ったもの
だ。親戚の子供達が小さい時に見せたりしたのだが、あまり喜ばないうえに扱いが乱暴な子がいて、あと
でセロテープで補修しなければならず、それ以来人には見せず、現在は隠れ家のロフトに置かれている。
もっと後になって「銀河鉄道999」も揃えたのだが、これがいつの間にかそっくり行方不明となり残念でなら
ない。子供が友達に貸してそのままになってしまったのではないかと思うのだが、大人でも貸した本を返さ
ない人がいて、手塚治虫の立派な装丁の「火の鳥」を揃えて いたので貸したのだが戻ってこなかった。相手
が何処かへ消えてしまったのだ。人には貸すも ので はないと思ったのだがあとの祭りだ。
なにせ今の時代は、図書館でも本の紛失に頭を悩ませているし、本屋にいたっては万引きが多くて大変な
のだという。手が後ろにまわるようなことはするなと云う親の躾がなくなってしまったのだろうか。
お金の場合は「借りても貸すな」と言われる。貸すといろいろと気苦労が多いのだそうな。私は人に貸すよ
うなお金が無いから、その様な気苦労を味わうことはないのだが...。
('03年4月10日)