福井の小さな山歩記


瀬女遊林パーク・三村山

昨日金曜日は凄く良い天気だったのに、わざわざ雨が降る確率の高い土曜日にやって来たのは
今日からゴンドラが運行されるからなのだ。ゴンドラを使わないと長い舗装道路を歩いてゴンドラの
山頂駅へ登らねばならない。スキー場のゲレンデに歩ける道はあるのだが、金・土・日とマウンテン
バイクの競技大会で使っている。まあ、ゴンドラは楽だし早いし、少しわくわくもするし。

それに今日は、三村山の先の大辻山の方へ少しでも行ければという気持があったので、時間が欲
しかったと云うこともあった。巨木があるというのだ。しかし、今日三村山まで歩いてみて、途中の枝
道や周回するようになっている道は、すべて閉鎖中の表示があって通せんぼとなっている。無視して
通れば行けないことはないが、カミさんと一緒だし雨だし薮漕ぎがあったりすると面倒なので、今日
は短い往復で帰ることにした。なので、大辻山への道が有りそうなところまで行けなかったのだ。


小雨の三村山 山頂 標識は無かった

白山瀬女高原スキー場のゴンドラ山頂駅から始まる「瀬女遊林パーク」は、天気が良ければ白山等
の眺望もあっていいらしいが、雨だと何処も同じだがどうにもならない。案外階段も多いし、水芭蕉が
あるだけあってぐしゃぐしゃな道もあるし、あまり歩きやすい道とは云えない。途中舗装道路に出てし
まうのもあれれと云う感じだが、天候の良い時にもう一度来て大辻山を目指してみたい。。

途中の展望台に先着の男性がいた。説明板の前で盛んに熊ベルを鳴らしている。我々に頂上まで
行くのですかと訊くので「ええ」と答えると、霧でも熊が出るのでどうしようかと考えているとか云って
いた。我々は歩くのが遅いのでと先に歩き出したら、暫くして追い越していったのだが、熊ベルと云う
のか鈴と云うのか、3っばかりぶら下げて鳴らしながら、早足だから凄く激しく鳴るのだ。
頂上近くでその男性は戻ってきて「頂上には標識も無かった」と云っていたが、すぐに口に笛をくわえ
た。見ると手に斧を持っている。「気をつけて」と言って別れたが、カミさんは「あの斧は熊が出た時の
ために持っているのだ。でなければこんな遊歩道で斧なんか必要ない」と言う。なにはともあれ随分と
用心深い人だと思った。遊歩道に平行した管理用道路では重機がガタゴトと大きな音をたてて工事を
しているというのに。


せlぜいこんな景色しか見られなかった

マウンテンバイクの競技会というのを初めて見たが、日本全国から沢山の人が車で集まり、テントを
張っていてびっくりした。泥だらけの急斜面でひっくりかえったりと大変な騒ぎだ。世の中にはこういう
世界もあるのかと感心してしまった。格好が見事に決まった若い女性もいて笑顔が素敵だった。

今日は時間に余裕があったので、ハーブの館 「ミントレイノ」 で、ハーブの香りに包まれながらハーブ
ティーを飲んで、ゆっくりとくつろいでから家路についた。

('04年10月2日)
 


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