還暦つれづれ草


カミさんと文殊山散策

正月の4日、今日は私の所属する山の会では荒島岳へ登る計画だが、私は遠慮したのだ。最近は
寝付きが悪くて何時間もふとんの中で悶々と過ごすことが多く、今までとは体調が違うことを感じる。
それで今日もカミさんと、日野山の萱谷コースを登ろうと思っていたが、朝ぐっすり眠ろうと中止にした。
ところが、9時頃起き出したらあまりに天気が良いので何処か散策しようということになったのだ。

12時頃に家を出て、以前歩いた榎峠から登ろうと鯖江の大正寺町へ向かう。妙真寺の前に車を停め
たら、5人ほどのパーテイが下りて来た。当然ながら中高年だが、今日歩いてみると日本には中高年
しかいないのかと思えるほどなのだ。

榎峠まではなだらかな道を15分程だが、峠から小文殊までもなだらかな道で、普段着にタウンシュー
ズで散策するのにぴったりという感じなのである。ただし昨日の雨で多少ぬかるんでいる場所もあるが。
という訳で汗もかかずに小文殊に着く。広場になっていて天狗の大杉や室堂、トイレがある。



小文殊の天狗の大杉と室堂 榎峠からは写真左端へ出てくる

大文殊へ向かって歩き始めると次々と大文殊から戻って来る人がいるし、途中の展望台の処ではテー
ブルを囲んで豪華な食事をしている3人組がいたり、勿論後ろから登ってくる人もいて賑やかな里山だ。
大文殊小文殊の間はだいぶぬかるみが多かったが、登り始めてから1時間ほどで大文殊(365m)に
辿り着く。文殊菩薩が祀られている本堂にはお爺さんが座っていて、お酒やみかんがどうぞ召し上がっ
て下さいと並べられていたし、売られていたのは干支にちなんだ縁起物だろうか。



大文殊の本堂 お酒とみかんはご自由にとある

ここからは周辺の街並がよく見える。昔、山城として使われていたのもうなずける。文殊山が越前五山の
一つとの立て札があった。文殊山、日野山、越知山、蔵王山(吉野ケ岳)まではわかるが、あとの一つが
白山というのがどうも腑に落ちない。まあ、大きさだけではないのは判るが。

次々と登ってくる人がお賽銭をあげて拝んでいる。願い事をしているのか。そこで我々も小銭を放り込ん
で願い事をした。カミさんの願い事、それは勿論ホールインワンである。これが我が家の今年の初詣とな
ったのである。

('04年1月4日)


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