還暦つれづれ草


何もせずとも日は過ぎる

2月28日(土)に武奈ヶ岳に登ってからまるまる一週間が経った。数日は体を休めるとしても、
それに天気の悪い日が多かったとしても、何処へも行かず家にごろごろしていたのである。何か
したと云えば、水曜日、天気が良くて林道でも歩けば良かったのにと思われた日に、パソコンに
向かって株の取引の模様を、手に汗握って(少し大袈裟だが)見ていたことなのだ。

いわゆるホームトレードと云うやつで、この処市場が好転してきたので、素人でも小遣いが稼げる
チャンスだと思われたのだ。年金だけでは生活費も賄いきれないくらいだから、まとまった小遣い
を確保することは難しい。 中高年が安全に山登りを楽しむためには、それなりの装備も欲しいし、
デジカメも軽くて性能の良い物が欲しくなろうというものである。

そうして、無事に二人分の小遣いを作ることが出来たのだ。まあ、まぐれ当たりだと思って深追い
はしないことにして、いまは何を買おうかと思案投首というところなのである。買いたいものが多す
ぎるのだ。

それも一日の内のことで、あとは毎日朝ゆっくり起きて遅い朝食を摂っているとすぐに昼頃になる。
「おもいっきりテレビ」などを見てから、何か食べなきゃなどと遅い昼食を摂って、しばらくするともう
夕方になるといった具合なのだ。世の多くの年金生活者はどんな生活をおくられているのかなあと
思う。孫が側にいれば少しは違うだろうし、手が器用でいろいろな趣味をもたれている方もいらっし
ゃるのだろう。私はめんどくさいがり屋だから、時間を掛けて何かを作ろうということが出来ない。気
が短いのである。

そういうことで一週間は過ぎてしまった。昨夜はまとまった雪が降って、暗いうちに除雪車が家の前
を往復していた。若い内は、それとばかりにスキーなどへ出掛けたが、それなりの年になると家の前
の雪かきなどをして過ごし、我々みたいな年になると雪かきもしないでコタツに入ってごろごろしてい
るのである。

('04年3月7日)


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