福井の小さな山歩記
鳴谷山の水芭蕉
福井県健康の森の遊歩道での体慣らしで自信もついたので、次は片道1時間ばかりの山道をあるいて
の水芭蕉の観賞に挑戦することになった。何故か3人のゴルフ好きおばさんが同行することになったので
ある。正確に言えば、鳴谷山へ登る途中にある水芭蕉群生地へ行ってきたので、鳴谷山の山頂を目指し
たわけではありません。
朝、車を見たらタイヤの1本がパンクしている。すぐにスノータイヤに交換して間に合わせる。どうも朝から
調子が悪い。そして今度は登山口への道を間違えて、手前の道へ入ってしまい、それが凄い悪路で丸太
に乗り上げて亀の子状態になってしまったのだ。ところが3人のおあばさんが力強くジャッキアップするなど
瞬く間に脱出に成功した。結局その道は白峰高原スキー場に繋がっていて、ぐるっと廻って再び桑島大橋
を渡ったのである。
登山道のすぐ横は雑草が多い
鳴谷山の登山口には4台ばかり停まっていた。私が先頭で極めてゆっくりと歩くのだが、うちのカミさんは、
コシアブラの木を見つけては採るので、さらにゆっくりとなってしまう。悲しいことにカミさんに見つかってしま
ったコシアブラの木は、3人のおばさんによって丸裸にされてしまうのだ。それにゴルフ好きは山歩きの最
中でもゴルフの話なのである。まあ、その他にもいろいろな噂話も聞けて面白いのですけど。
ブナの新緑もすがすがしく、タムシバやシャクナゲも少し、涼しい風もそちこちで感じられて汗を冷やしてくれ
る。やがて左側が切り立った崖の上となると鎧壁がすぐに現れて、目的の水芭蕉のある湿地帯に到着する。
群生の様子は登山道からではうまく撮れません
水芭蕉は、今が咲き始めなのか盛りなのかよく判らないが沢山さいている。黄色いリュウキンカも入り混じ
って咲いていて、水芭蕉の緑の葉っぱに黄色がよく映える。座禅草もいくつかあったし、ここのイワカガミは
とても清楚な感じを受ける。だけど、水芭蕉は日向よりも日陰がよく似合うと思った。
往復2時間ちょっと、無事に何事もなく歩くことが出来た。3人のゴルフ好きおばさんのおかげかも知れない。
きつい山は別にして、のんびり歩くのならば少しくらい長時間でも大丈夫だと思われるので、また近い内に
何処か計画をしたい。
('04年5月26日)
2万5千分の1地図 「白峰」