福井の小さな山歩記
鷲ケ岳(1999・08・28)
勝山市と永平寺町にまたがっているような所にあり、769mの高さがある。伊知
地の集落奥の白山神社に車を置いて、9時45分頃出発した。今日は雨の降る
確率が高い。登り始めは降り止んだばかりという感じだ。草は雨に濡れている。
「馬の鞍掛」から「馬のひづめ跡」を通って林道へ出るまでが急な登りだった。
いつもながらの汗をかいた。
林道は背の高い草が生い茂ったところが多く、それが雨に濡れているので、た
ちまちズボンはびしょぬれになり、おまけに雨が降ってきたので、靴の中はぐちょ
ぐちょと音がする。帽子も雨を含んで重い。
(頂上から上志比村方面を望む)
林道が長く感じられる。登り口を見落としたのではと不安に駆られる頃標識が
あり,このまま進むらしい。林道が終わりに近づく頃雨があがり下界が望める。
林道を30分くらい歩いただろうか、林道は登山道に代わった。
あまり急な登りはなく、両側の灌木の少ないところで両側が切り立ったような崖
であることに気づく。やせた尾根道を歩いているのだ。頂上まで尾根づたいに途
中少し上がり下がりがあったが、11時50分頂上へ。
見晴らしが良く、実った
田圃が日射しに鮮やかに輝いている。写真を撮ったが見たとおりに写っている
だろうか。
(頂上にて)
陽が照ると暑い。風が無く、今日は涼風というものを感じない。全身びっしょりだ
から少し風が吹けば涼しいのだが。来るとき買ってきたおにぎり3個を、これも買
ってきたペットボトルのお茶で流し込んだ。立ったままでの食事だった。そこら中
濡れているし、でかいアブが何匹もまとわりついてうるさいのだ。
頂上には二重になった箱の中にノートが置かれてあり、8月1日に福井市の知
人が記帳しているのを見つけた。
(頂上にある)
下りは急な道は滑りやすく、また草に覆われて足もとが見えない所もあり、それを
降りきるころには膝が疲れて歩く気力が無くなってしまった。今日は今までになく
疲れを感じた。最近は運動不足が著しいから、そのせいもあるのだろう。
これでも7・8年前は雲ノ平へも行ったのだ。3泊4日と歩いたのである。それだ
け若かったのだろう。あの時は肝心の 雲の平では雨で何も見えなかった。川の
様になった道を歩いて降りたのを覚えている。あの様な所へもう一度行ってみた
い気もするが、今日の様子ではやはり無理というものであろう。
車で九頭竜川沿いの道に出た所で、鷲ケ岳の山容をカメラに収めた。