福井の小さな山歩記
大長山(1999・10・02)
今日は、朝7時に家を出たのであるが、途中2回もトイレに寄ったり、飲み物を仕
入れたりしたので、登山口にたどり着いたのは9時5分前になってしまった。それ
にしても、最近は立派なトイレが道路沿いにあって助かる。コンビニにも綺麗なト
イレがあるしね。
大長山(1671.4m)は,小原峠から標識に従って左へ行く。右に行くと赤兎山へ
向かう。峠で休んでいた人達は,みなさん赤兎山へ向かった。今日は天気も良い
し、赤兎山は満員御礼かもしれない。
登山口から小原峠までは楽な道のりで,水の豊富な綺麗な沢がいくつもあり、爽
やかな気分で歩けた。
体調も良いし、上がったり下がったり、時には平坦な尾根道を大長山へと向かう
。急登もあまり長いものはなく、見晴らしの良い景色をバックに登るので,山登り
をしているのだと云う気持ちにさせられて満足する。
山頂だと思われる山肌を,転がるように降りて来る点の様な2人連れが望見され
た。しかし、そこを上り詰めたら、頂上はまだ先だった。
頂上には、小原峠から1時間40分ばかりで到着。私にしては上々だ。なにしろ
今日は水分を摂る量が少ない。涼しい風が吹いていて気持ちがいいのだ。
頂上では、高齢者の部に入ると思われる3人の方が談笑していた。その他には,
頂上の直前で私を追い越した夫婦だけだった。
今日は350mlの缶ビールを1本持ってきたので、早速レッドチェダーチーズをかじ
りながら冷たいビールを飲む。旨い。食欲もあり、ぶどうパン,おのろけ豆、みか
んと食べる。ほんとは好物のバナナを持ってくるはずだったが、確保しておかな
かったがために、かみさんに食べられてしまったのが残念だ。
頂上は360度の見晴らしで、雪のない白山が下から上まで鮮明に見える。それら
を写真に収めるが、大長山のきちんとした標識が無いのが寂しい。そのそばに立
って証拠写真が撮れないのだ。
そうこうしているうちに、だいぶ賑わってきて、私は12時15分降り始める。
途中、黄色いヘアバンドにサングラスをのせた若い女性が,走り抜けるように追
い越して行き、あっという間に見えなくなった。すげえ。
私は登るのも遅いが、下るのも遅い。それでも、14時30分に登山口に着いた。
駐車場は,まだ車でいっぱいだった。次々と降りてくる人達、若い女性も多く、静
かな山あいに、青春時代の懐かしいひびきと云うか雰囲気が想い出される。山を
降りてから、みんなで街に出てラーメン屋に寄って熱いラーメンを食べる。これが
実に旨いのだ。誰かがビールを注文したりして,少しずつ分け合って飲む。そん
な昔のセピア色になった情景を思い浮かべながら、林道をゆっくりと下った。