福井の小さな山歩記


ラッセルはカミさん任せ・野見ヶ岳

終日天気が持ちそうだということでカミさんと出掛ける。カミさんは登ってない山が多いので、何処でも
いいので日野山にでもと思ったら、あそこは沢山の人でぐしゃぐしゃだから、野見ヶ岳の方がいいと云う
人がいて、野見ヶ岳(678m)となった。元南条町今南越前町の上牧谷地区の外れから送電線の巡視
路のある尾根を登ることにする。

尾根の取り付きには、「武周ヶ池登山口」の標識が立っている。その10数メートル手前の橋の上の雪
が深くて、たまらずカンジキを付ける。始めから急登で道はジグザグに付けられているのだが、樹から
落ちた雪や倒れた樹等で歩きにくい。身体が馴れない内に息切れがしてまいってしまう。30分かそこ
らでカミさんと先頭交代なのだ。カミさんは私より10kgは体重が軽いせいか、安定した足取りで登って
行く。2番手は楽だ。


後ろを振り返ると    肉眼では鉄塔の横に我々の足跡が見えるのだが

最初の鉄塔までは長く感じた。途中少しはなだらかかなと思えるところもあったが、鉄塔近くになると
急登になるみたいだ。上の方は鉄塔の間隔が狭いので、ずっと急登ということになる。勿論道筋は雪
で埋まっているので尾根の真ん中辺りの歩きやすいところを歩くのだが、最後の登りは見るからに急
で、おまけにパウダースノーなので、身体が沈んでしまいなかなか前に進めない。ストックが手元まで
入ってしまう。こういうところでは、私は足が上がらず全然駄目なのだ。


山頂手前  写真だと急に見えないが実際はとても急だ

カミさんが力強く登って行きます。おばさんは強いですねえ。歩き始めてから3時間15分、標高差500
数十メートルの雪の急登を登りきることが出来た。隣の大山(716.6m)の上に日野山の頭が見える。
反対側の平野が見渡せ、以前登った大平山からの尾根も見える。丁度12時で早速鉄塔横でうどんを
作ってカップ酒を飲みながら食べたのだ。風もなく気持がいい。低い山だけど安全だし、獣の足跡だけの
雪の上に足を踏み入れるのは楽しい。


武生の街を見下ろしながらうどんを食べた。

食事の後、すぐ横の武周ヶ池を覗いたが、真っ白な平面となっていてとても綺麗だった。それから山頂
付近で記念写真を撮って下山とした。上の方は気持の良い下りだが、下の方へ来ると樹から雪や水滴
が落ちてくるし、足下の雪もぐざぐさで重たい感じで歩きにくい。ゆっくり下ったが1時間20分程で車へ
到着した。あ〜やったねという感じだったのである。これなら芦谷岳に行けそうだ。

 
武周ヶ池

('05年1月14日)




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隣の大山と頭を見せている日野山

山頂は鉄塔の横  鉄塔からは氷が落ちてくるので少し離れないと危ない