還暦つれづれ草
一泊入院検査
一泊二日の検査で前立腺の組織を採って調べるのだが、3割負担の方は約26,000円掛かると言われた。
4人部屋が空いてないので二人部屋となり、一番安い差額の1,050円プラスされる。案内された二人部屋
は、先客のベッドの横を通って奥のベッドへ行かねばならず、お互い変なものだ。差額が安い訳だと思った。
検査は午後に行われた。肛門から針を入れて前立腺に刺して組織を採るので、痛み止めの注射をしていると
は云ってもなかなか痛いものだった。でもすぐに終わり、あとの経過は順調で横になっているだけだ。
同室の人は、見るところなかなか我が儘の様だ。食事はきちんと摂らないし、看護師が頭を洗いましょうと来て
もイヤだと云う。そのくせ朝食事前に何か買ってきて食べたりしている。私よりは年上に見えたが次ぎの朝、ち
ょっと立ち寄った奥さんらしき人はだいぶ若いみたいだ。
最初の日の夕方、同室の人へ時をおいて二人の見舞客があった。病院の夕食の案内があったときに居た方は
帰り際にお見舞いを置いて行こうとしたら、そんなことをして貰わなくても等と言っていたが、一旦出した物を引っ
込めるなんて事はないのだから、素直にお礼を言って貰っておけばいいのにと思ったりする。
翌朝立ち寄った奥さんに旦那が二人見舞いに来たと言ったら、すかさず包みを置いて行かなかったと聞き返した
のだ。それも2回。奥さんにしてみればお返しとかお礼のことを考えなければいけないから当然なのだ。ところが
旦那は何も置いて行かなかったという。おお〜っと、このおんちゃんなかなかやるねえ。でも、この奥さんは怪しい
と思っているに違いないと私はふんでいる。
何事もなく2日目の午前中に退院となった。そして2週間ほどして結果が知らされたが、さらにいろいろな検査が
必要ということになったのである。
('03年10月16日)