福井の小さな山歩記


小黒見山


先週歩いた桃の木峠から尾根伝いに南に2.5kmほどの処にある995.1mの山だ。



林道寺月線開通記念碑 後ろ右の方が小黒見山

雪が無いと寺月峠の様子もだいぶ違う。峠から先は砂利道だった。8時10分、林道開通記念碑の横から
登り始める。急斜面を這い上がり、雪のある時に来たみたいな処を過ぎると藪漕ぎになってしまった。どう
やらルートの取り方をまちがえて、尾根でなく尾根の横腹を廻り込んでしまったのだ。そのまま回り込む事
にして道の無いところを進む。002地点で休憩したが、そこからすぐに目指すルート上に出た。相変わらず
藪漕ぎだったが、もう踏み跡があるので安心だ。時々だが赤い布きれもぶら下がっている。

細い踏み跡を辿ると、やがて少し広い尾根になり歩きやすい。ちょっとだけ細い尾根があるが、どんどんと
歩きやすいはっきりとした道となる。途中可愛らしい花が両側に沢山咲いている処がある。左に湯谷山経ケ
岳、右に荒島岳を見ながらなのだが、今日は曇天でぼやけている感じだ。写真には撮れないと思われる。



歩き始めて2時間15分頂上らしい広い雪原に出る。うろうろして、この辺かなという処でGPSで確認すると
三角点の真上に居ることになっている。誤差を見ても直径15mの範囲内にあるはずだが、雪の無い処に
は見当たらないので、雪の下となっているのだろう。



広い山頂付近 三角点は左奧の方にあると思われる

空模様が怪しくなってきたので、まだ10時25分を過ぎたところだったからそのまま降りることにした。間も
なく小雨が降り出した。002地点は通らず、薄い踏み跡を辿って順調かと思われたが、登ったところと交叉
している辺りは勿論藪の中で判らず、少し反対の方へ降りてしまい、結局急斜面を一気に下って林道の先
へ降りた。

歩いた距離は片道1.5kmにも満たないが、藪漕ぎは時間が掛かる。でも距離が短いと藪漕ぎがあっても
安心感がある。林道を歩いて車の処へ戻ってきたら、雪の時には判らなかったが、記念碑とは道を隔てた
反対側に峠の石仏があったのである。嬉しくなってしまった。



(4月13日)



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