福井の小さな山歩記


大小屋山

天気予報が7日土曜日は、午後が雨の確率が高いのだが、それまでには降りられるだろうと出掛けることに
した。この池田町の大小屋山については全く知識が無いので、まずは尾根に取り付きやすい処から登れるコ
ースにしたのだ。舗装された林道から小さな沢を渡った処に車を置いて、そこから尾根に取り付く。初めから
薮漕ぎだ。



上の笹藪からから尾根に入る 最初は腕力で登る感じ

道らしいものは無く、ただ尾根が広くないので間違うことはなさそうだ。問題は薮だけ。周囲は何も見えないの
で薮漕ぎあるのみ。1時間10分で大小屋山へつながる尾根に出る。稜線と云った感じで、これで道があって薮
漕ぎから解放されると思ったら大間違いだった。延々と薮漕ぎが続く。顔や目の近くにまで笹竹や小枝だ突くし
帽子は本当に邪魔になった。薮の中に頭を低くして潜るようにして進む処もあるのだ。

急な登りの処だけは薮がなかった。そこを登りきると茸が目に入ったのである。立派な物だ。はっきりと食べられ
ると判るものでは初めて見たような気がする。2時間も薮漕ぎした者にしか与えられないご褒美なのだ。 しかし、
我が家は夫婦二人なので一掴みだけ戴くことにした。あとは手を付けないでおいた。他人の山ですしね。

 

左の方から一掴み頂きました この他にもありましたですよ

歩き出して2時間45分、005地点で休憩して初めて地図をみたらまだまだ先があるのでガッカリしてしまった。
もう急な登りはないみたいだから行くしかない。絶対に今来た道を引き返したくないのだ。力が抜けて来たみたい
なのでバナナを1本食べた。それからは少し早く歩けて帰りに使うコースの分岐点に到達、木に赤いテープで目印
を付けた。分岐点から15分位で頂上に到着したのだが、最後まで薮が邪魔をしてくれたのである。



頂上は薮や灌木に囲まれていて何も見えなかった

頂上は三角点の周囲が少し開いているだけ。周りの展望もなしで今日は茸以外は写真の被写体が無いのが寂し
い。カップの甘酒を飲んだ。温かいと美味しいのだが仕方がない。あとミルク紅茶でパンを食べた。ムキ栗というの
を買ってきたので食べて見たのだが、これはもこもことして喉につかえて食べられない。山ではダメみたいだ。

頂上は20分も居れば十分と云う感じで早々に引き上げる。今日は天気ももつみたいだし、それに風が無くて休ん
でいても寒いということがない。でも頂上にはほんの一握りだが雪が残っていたのだ。 尾根の向きのため自然と
帰りのコースの尾根に入って行く。急な下りで薮は少なく、転がるように下ったのだが林道が見えるくらいになると
笹や灌木が刈り払われて歩きにくい処に出て、広いところなので歩き易い方へ進んだらすごい薮に突っ込み、その
まま杉林の急斜面を下って林道に飛び降りた。林道を15分歩いて車へ、今日はやったなーと云う満ち足りた気分
になったのだった。

(12月7日)
<大小屋山への足跡>


         目次へ