福井の小さな山歩記


大曽地山

大曽地山(733.4m)は、今庄町と池田町の境にあり、蓮如上人の旧跡の上の方になる。ほんとは
芋ケ平から少し先に宅良坂という峠道があったはずで、そこから峠に登り尾根伝いに大曽地山へ登り
たかったのだが、もう道が無いのか2万5千分の1地図にも載ってなくて登り口が判らない。そこで芋
ケ平の蓮如さんの石像の後ろから尾根に取り付くことにした。


この蓮如さんの石像の後ろを登って行く、舗装道路は蓮如旧跡へ
大曽地山は左の三角錐型の木のてっぺんの上の山だと思われます


こうなると多少の踏み跡くらいはあるだろうが、薮漕ぎは避けられないのでストックは持たないことにし
た。正解だった。町境の稜線に出るまではひどい灌木の中を除けたり掴まったりの悪戦苦闘といった
ところで、途中で引き返した方がいいかなと思ったくらいなのである。帰り迷わない為に30分毎くらい
にgpsに通過地点を記録して、赤いテープも小枝に取り付けたりした。
しかし、小枝で目の近くを突いたり顔面を叩かれたりして、いっとき目を開けていられなくなったりした。


金草岳

2時間半ほどでやっと町境の雪の稜線にでた。歩きやすくなってほっとする。なだらかだし、あっと云う
間に頂上に着く。別に標識があるわけではないが、測量用だと思うが3枚の板が細い角材に付けられ
ている物が三角点の側に倒れていた。樹木に邪魔されて眺望はあまりよくないが途中金草岳は綺麗
に望まれた。


大曽地山頂上 頂上は雪が少なかった

登り始めは雲が多かったが、雪の稜線に出るころには快晴となり、座ってカレーパンやバナナを食べて
いるときはとても気持ち良かった。静かだ。時々笹が風でかさこそと音をたてるだけだ。帰りはこの稜線
をずっと宅良坂の峠まで下って、そこから峠道を探しながら降りたい気持ちがあったのだが、雪解け水の
沢を降りることも考えられるのでやめにした。

灌木を除けながらの下りは思ったより楽だったが、注意していても違う方向へ降りだしたりして gps の
出番となる。下の方へ来て安心したら歩きやすい踏み跡につられて、蓮如さんの遺跡への道路へ降り
てしまった。こちらへ降りたほうが楽だったようだ。今日は距離が短かったせいか心地よい疲れといった
感じで車に乗って帰路につきました。



('03年4月6日)


         目次へ