福井の小さな山歩記

越知山

1月14日に登山口を間違えて木の実谷から登ろうとして途中で引き返したので、今日は慎重に
杖立バス停から横へ入ったところの旧小川分校跡から歩きだした。先日は道が判らず、木の実谷
入り口から右斜面を登り尾根に出て、尾根の終わりが林道の終点になっていたのでそこで引き返
した。そこから細い道があり、登山道はすぐ近くだったのである。その時歩いた斜面や尾根には雪
がほとんどなかったので、今日あたりは雪は更に少ないだろうと、普通の足廻りで登ることにした。



歩き出して最初に出会う石仏

登り始めの道は、竹林と杉林、落ち葉でふわふわの道、古くからの信仰の道だけあってU字型で
まさに古道の雰囲気を感じさせてくれる。 まあそれも短い間だが全体的には道幅もあり、急な登
りがほとんどない。1合目2合目と木の札がぶら下がっている。雪も無いし天気も良いしでゆっくり
と気分良く歩けた。

林道に出て、それから尾根に登り、林道終点からの道が合流し、すぐに木の実谷からの道が上
がってくる。すごい急な道みたいだ。所々に壊れた石仏が置かれているのが信仰の道らしい。沢
山の石仏が在るところが独枯水が湧く場所へ降りるところだった。そこからは雪が残っていて歩き
づらくなってきた。

 

独枯水の出る所へ降りる所にある                          室堂前広場のいっかくにある

だいぶ前のカンジキの跡らしいものが薄く残っていたが、それも途中までで、あと数百mくらいの
所からズボズボとなかなか大変だった。このためにスノーシューを持ってくることもないと思うが。
2時間45分位掛かって見覚えのある池の上の広場に到着、3年振りだ。頂上へ行く前に沢山の
石仏と向かいあって食事をした。



太子堂の横の地蔵群 向かい合って食事をした

室堂は閉まっていて住職さんはおられなかった。冬の間は大谷寺の方なのだろう。暖かくなった
らお酒でも持って話し込みに来るのもいいなと思う。奥の院へ通じる石段は雪は除かれていて、
奥の院まで真新しい足跡が続いていた。

帰りは白山やそれに連なる山々を眺めながら降りたが、この山は赤土で、雪解け水を吸ってぬる
ぬるとよく滑った。



登山口の写真が後になったが 旧小川分校跡登山口 左の石柱に「越知山本道」とある

登山口では朝からおじさんが一人で竹を切っていたが、降りてきた時は腰を下ろして一服している
ところだった。木の実谷のことや夏椿のある場所などいろいろと話してくれて、山登りは好きで、中
でも立山が何と云っても好いが、でも、もう歳をとってしまってだめだとも云う。

毎年金沢からバスを連ねて登りに来るという信仰厚い人達もいるのだとか。この道は2時間半位で
登れて丁度いい道なんだよと、このおじいさんは云っていた。まさにその通りだと思った。

(’02・01・19)
<今日の足跡>


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