還暦つれづれ草
インク・カートリッジ
プリンターのトナー・カートリッジのことだ。 山の会の会報を印刷していたら急に白い筋が入りだした。インクのトナー
カートリッジを少し左右に振ってうまく行くようになったが、すぐにまたダメになってしまった。インクのトナーが無くな
ったのだ。四日後の山の会の会合に会報を配布するためには、すぐにインクカートリッジを買い求めなければなら
ない。
プリンターを購入した大手家電販売店に出向いたが、似た物はあったが私の欲しいものは、店には置かず、注文が
あって取り寄せる物なのだと云う。取り寄せるのに5日から一週間掛かると云うのだ。それでは間に合わないので
系列の店には無いのかとか、何とかならないかと聞いたのだが、全然だめなのだ。顧客のために何とかしてやろう
と云う気持が感じられない。このプリンターを購入した客は2500枚程印刷すればカートリッジを買いにくるのだから
どうして店に置いておかないのか理解出来ない。私が以前居た会社なら、在庫の製品の付属品を一時借りて都合
をつけたものだ。店には同じ型のプリンターが並べてあるのだから、カートリッジがあっても不思議ではないはずだ。
次ぎも最近福井へ進出してきた大手家電販売店へ行ったのだが、ここにも何故か私の必要としている物は無いの
だ。ここはさっさと切り上げて、その近くだがデカイショッピングモールに隣接している、これもつい最近福井へ進出
してきた大手家電量販店に向かった。ここのサプライ売場には、インクジェットの小さいカートリッジしか見あたらない
ので、店の女の子に私の持っているプリンターと同じ形のプリンターを指して、このインクカートリッジが欲しい旨伝え
たのである。勿論、カートリッジの型番も教えたのだが、こちらですと連れて行かれたのが、先程のインクジェットの
カートリッジの場所だ。そして探しているふうなのだが、ある訳がないのだ。この女は何も判っていない。私も気が短
い方なので腹がたってきた。「インクジェットでなくてレザープリンターですよ」と大きな声をだしたので、驚いた女の子
は店の男の店員のところへ走って行った。
この女の子はアルバイトなのか?最初の店も制服の女の子と話しをしたのだが、店の人に聞かないと判らないとか
云うのであんた店の人でないのかと一瞬とまどってしまう。結局難しいことは男性の店員へ取り次がれることになる。
そして3軒目の店の男の店員は、この製品は受注してから発注する物なのだという。一週間から10日くらいかかる
と云うのである。今、北陸から東京へ荷物を送るのに、夕方出せば翌日には着くというのに、一週間から10日と云う
のはどうなっているのか、その間お客さんは仕事をしないで待っていろと云うのだろうか。注文を受けてから製造する
のでもなかろうに。この店もダメだ。
ボーナスのシーズンで日曜日とあって、このショッピングモールの周辺は車の洪水だ。駐車場所を探すのが大変なの
で、最後の大手家電量販店へは車で行かずに、そこから歩いて行くことにした。国道8号線の歩道は、車の洪水とは
縁がないように歩く人の姿が見えない。数百m歩いて4軒目の店へ入った。この家電量販店は地元福井で育った店
で、昔は良く通ったものだった。サプライ売場に直行すると、すぐに目当てのカートリッジを見つけることが出来たのだ。
ホッとしたが値段を見て少し驚いた。3000円か4000円位かと想像していたが、定価9800円で売値は8619円、
税込みで9049円だったからだ。プリンターの売値は26700円でインクカートリッジが9000円とは、いったいこの
プリンターはいくらで造られるのかと悩んでしまう。そして、このカートリッジ代金を山の会の財政から貰えるのかと心配
になってきた。いままでホイホイと印刷してきたが、1枚4円くらいの単価となっていたのだ。案外と高くつくものだなあ
と、このとき初めて気が付いたという感じだったのである。
今日廻った家電量販店は、ヤマダ電機、上新電機、コジマ、百万ボルトの四店です。3時間近くもうろついてしまった。
('03年7月6日)