西方ケ岳・蠑螺ケ岳
今日は滋賀の武奈ケ岳に登る予定で6時に集合したのだが、その方面は雨の確率が高いみたいで
変更しようということになった。こうなると頂上付近に小屋のある山ということになる。そうなると限られ
た中から選ばなくてはならず、結局敦賀半島の西方ケ岳(764.1m)・蠑螺ケ岳(685.5m)を縦走
することになった。私は2000年の10月末に同じ道を歩いている。
8時5分頃常宮神社の鳥居の所の駐車場から歩き出す。今日は男性6人女性3人計9人の参加だ。
25分程で展望台となっている大きな岩の上に乗って休憩となる。見晴らしは抜群だし、風が涼しくて
ここから離れたくない気分だ。
歩き出して25分程 今日下界を眺めた唯一の場所で
仕方なく登って行くようなそんな気持で風の無い道を汗をかきながら登る。銀銘水まではともかく、おう
む岩ともなると私はだいぶ遅れがちになり、10時半に西方ケ岳の頂上に着いたときもずいぶんと遅れ
もうバーナーをゴーゴーと云わせてラーメンを作っている人もいれば、ビールを飲んでいる人もいたのだ。
私も早速イカクンでビールを飲んだのであるが、遅いのは歩くのだけではなくてビールを飲むのもゆっく
りなのである。どうも最近は貧血ぎみで汗を大量にかく登りは辛い。
その頃からガスのせいだけでなく雨が降り出してきたみたいなのだ。私はロールパンにソーセージや
ジャムをはさんで5個持参したのだが、最初の1個を口にしたとき、雨がひどくなり小屋に入ろうという
ことになり、慌てて口にしたロールパンを押し込んで立ち上がる。しかし、小屋は靴を脱がなければな
らず誰も上がらない。ついに2個目のロールパンを食べる機会は失われ、皆さん合羽を着て蠑螺ケ岳
へ向かうことになってしまったのである。
合羽を着たり傘をさして西方ケ岳を後にする
もう、それからはずっと雨で、ただ黙々と歩くだけ。皆さん脚が早いので私は追いつこうと必死である。
合羽の中は汗のかきほうだいでズブ濡れ状態だ。11時40分蠑螺ケ岳、晴れていればこの辺からは
見晴らしがいいはずなのだが、今日は先を急ぐだけだ。幸い足元は滑りにくい土質だった。
浦底側の登山口までの下りはとても永く感じた。1時少し前には登山口に着いたのだが、そこで今日
2本目のペットボトルを飲み干したのである。バス通りまで歩く途中でめざとい人が自然の琵琶の木を
見つけた。ウズラの卵くらいの小さいもので、売り物の立派な物でも種ばかりで食べるところが少ない
のだから、この大きさでは果肉は薄紙1枚といった感じで、ほんわかと琵琶の味を確かめることができ
るといった程度なのだ。それでも沢山採って琵琶酒を造るという人がいた。
今回の山行は、カモシカ台にも尼池にも長命水にも寄らず、ただ懸命に歩いただけだった。歩いた距離
はgpsで8.4km、休憩を入れて5時間弱。敦賀市内の「越のゆ」(600円)に浸かって帰る。
('03年7月13日)
2万5千分の1地図 「杉津」