還暦つれづれ草
最近の病院
三日間ばかり入院してきた。新しく建てられた病院で気持がいいし便利に出来ている。4人部屋だったが
ゆったりとしていて、そこに二人だったので尚更ゆったり気分だ。窓際のベッドで7階だったから富士写ケ
岳や丈競山、浄法寺山などの山並みが望まれ、夜は夜景が綺麗だ。
液晶テレビや冷蔵庫、小さい金庫もベッドサイドにあるし、ベッドはボタン一つで頭の方が持ち上がるような
機能付きだ。トイレは広く出入りが楽にできるし、お尻が洗える構造となっている。
入院案内を見たらパソコンを貸してくれるとあったので期待したのだが、よく見ると個室のみの対応だった。
でも、看護師に訊いたら、電気屋さんを呼んでちょっと工事をして貰えば相部屋でも使えるとのことだった。
入院の目的は前立腺癌の治療を受けてから半年が経つので、癌が残っていないか前立腺から組織を採取
して調べるのである。検査はものの10分か15分で終わるのだが2泊3日なのだ。検査の前に病室で肩に
痛い注射をするのだが、そこから検査をするところまで往復とも車椅子で運ばれる。別に普通に歩けるのだ
からへんてこな気分になる。
退院するときはカミさんに迎えに来てもらったが、一緒に院内をぶらついて、病院と云っても高級ホテル並だ
なあというのがカミさんの感想だ。もし入院料を全額個人で負担したら、2泊で52350円なのだ。検査料は
32280円、その他を加えると合計94890円となる。 健康保険で7割負担してくれなかったら、とても1泊
2万6千円もする処などには泊まれない。私は個人の旅行などでも、こんな金額の処へ泊まった記憶はない
のだ。もっとも仕事の関係で、一度1泊10数万円というふれこみのホテルに泊まったことがあったが、実際
のところは、もっとずーっと安かったのだろう。ただ高い部屋だよという処へ泊めて貰っただけで、料理などは
ごく普通のものだったのである。
新しく建てなおされて、通院時でも会計が待たされなくなったし、院内で時間を潰せるところもあって、出掛け
るのにおっくうだなあと思うということもない。ただ、新しいシステムに爺さん婆さんがとまどう姿を見ることが
多いのは仕方がないことか。診察を待っていると、現在は9:30〜10:00の予約の方の診察をしていると
表示されている。やがて10:00〜10:30に変わるのだが、10時の予約をしていると、いったいどちらに入
っているのかなといつも考えるのである。
('04年10月15日)
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