還暦つれづれ草
最終通知書
最近は「おれおれ詐欺」とか年寄りから何百万円を騙しとったり、架空請求とか債権譲渡だとかいろいろと
人を騙してお金をむしり取ることが横行している。一方では農家の方々が丹精込めて作ったお米や農作物
を盗むなど世の中すさんできているようだ。県の広報誌にも悪質金融被害相談窓口を設置したとか書いて
あったし、そこには架空請求、債権譲渡、高金利などへの対処法も簡潔に書かれていた。
そんな広報誌を目にした日に、最終通知書なる葉書が舞い込んで来たのだ。初めて来たのに最終通知書
と云うのもおかしいが、(株)日本債券回収センターなる社名が書いてあって住所が無い。それに電話が携
帯電話の番号なのである。この会社名に該当する会社は存在しないそうだから、存在しない会社に支払い
などはもともと出来ないことだ。
有料サイトの未収利用料金の債権譲渡を受けたから至急連絡しろとあって、期限までに連絡がないと貴殿
の社会的信用を損ね、大変不利益を受ける場合がある。連絡がないお客様には自宅に直接回収に伺いま
す、となっている。
県の広報誌には、債権譲渡について、身に憶えがないのであれば無視すること。また、許可を得ていない
債権回収業者には支払う義務はない、とある。しかし、何も判らずに不安になってお金を払ってしまう方もい
るので、こうして次々と送りつけてくるのだろうが、脅迫しているし、詐欺行為なのだから徹底的に取り締ま
るべきだ。警察はどういった捜査をしているのだろうか。また、どこでどう名簿が取引されているのか、悪い
ヤツはどこにでもいるものだ。全く頭に来る。
どうも最近はむしゃくしゃすることが多い。一昨日も病院へ行って、薬もいれて3万1千円ばかりの支払いと
なった。なにしろ注射1本が1万7千円もするのだから。10月の病院への支払いは9万円を超えた。
この先
どうなるのだろうか。病院の支払い窓口で今回これだけしか払えないと何枚かの1万円札を出していた爺さ
んの様子が思い出されてくる。
('03年11月1日)