北陸の峠道
和泉村と岐阜県側二日町の間の峠
今日はさんざんだった。最初に林道を歩きすぎたのと、道を間違えたのか、左図の軌跡に見るように、本来の峠道をほとんど歩いていないし、そのおかげで薮漕ぎして笹で眼を痛めてしまった。おまけに勘違いして実際の峠の数十メートル手前を下ってしまったと思われるのである。 更に、家で2万5千図に軌跡を重ねて見るまでは、峠を通過して峠道を下ってきたのだと信じて疑わなかったのだ。家で落ち着いて考えてみるといろいろ見えてくるのだが、峠への最後の取っ掛かりが判らなくて、少し先の薮の無い処から斜面に取り付いて稜線に出たりして時間を喰ってしまい、焦ってしまったのだ。 おかげで今日は写真を撮ることを全く忘れてしまった。せっかく県境の稜線に登って、少しだが歩いたのにまことに残念だった。 * * * * * * * * 出だしは快調だった。鮭ケ洞林道は私の車では厳しいが歩くのには問題ない。リズミカルな熊ベルの音を背中に林道の終点に向かった。終点まで行ってから戻って峠道を探そうという計画だ。 ところが幾ら歩いても終点にならない。道が延長されていたのだ。 どんどん高度を上げているので、ひょっとすると稜線にぶつかるまで行くのかも知れない。峠を越えているのかもなどと都合のいいことを考えて歩いたが、甘い予想は外れて引き返すことになった。 引き返した地点の標高は1180m、500mも登ったので峠道の入り口に付いた時は、今日はもうこれで帰ってもいいなと思ったくらいだ。 峠道は少し凹んで薮っぽい道があった。間もなく沢を渉った。これが間違いの始まりだったらしい。でも、沢伝いに薄いけどずっと踏み跡がり、さらに薮っぽかったが疑わずに上流へ。ついに斜面が迫ってきて沢を渉り返したのだが、道らしいものは無く薮漕ぎして 探すが判らず沢に戻り、沢の中を進んだ。 右手の斜面の上が峠のはずだと云う処へ着いたがひどい薮で、沢から出られない。そこで更に進み薮が無くなった処から斜面を登り県境の稜線に出る。そこから一つピークを越して下がった処の鞍部が峠だ。目的地に到達する前に時間は2時になろうとしていた。 峠のある鞍部へ下っていると思ったら、もっとずっと下の方へ下っている感じがして、GPSを見たら峠道のちょうど上にいることになっている。 |
すると峠を通り越して下ってしまったのかと思い、戻るのも面倒なのでそのまま下り、薮漕ぎをして沢に出て、帰りはほとんど沢を
歩いて林道へ戻った。 峠道をくだっていると思ったのは間違いだった。GPSの誤差か地図上の山道の位置がずれているいるのか
はたまた峠道が判りにくくなってしまっているのか?もう一度歩いてみないとなんとも云えないが、今度行くときは余計な林道歩きは
しないと思うから簡単に行けそうに思う。2回も行くことはまずないのだが。
GPSで13kmばかり、6時間近くうろついたことになるが、幸い熊にも出会わず無事家に帰ることが出来た。
('04年10月7日)
この様な沢もなかなか歩きにくいものでした