還暦つれづれ草


おがわ家大集合

大集合と言っても、二人の息子の家族と私達夫婦の三家族だけだが、上の息子夫婦のところに
赤ちゃんが産まれて、4月には遠い所へ転勤してしまうので、その前にと片道400km近い道のり
を車を飛ばして行ってきたのである。



この赤ちゃんは愛海(あいみ)と名付けられた女の子である。二月始めに生まれて初のご対面なの
だ。赤ちゃんだけあって赤い顔をしている。まだ一ヶ月半なので、赤ん坊はだいたい皆同じ様な顔を
しているのだが、誰に似ている彼に似ていると周りの人達はあれこれと騒がしいらしい。まだまだ顔
に特徴が現れるまでには時間が掛かると思うのだが...。

そして下の息子の二人の子供もやってきたのである。半年以上会っていないので、お姉ちゃんの方
は顔がしまって可愛らしさも増してきたという感じだ。弟のりょう君は、この前会ったときは歩けなかっ
たのだから、その成長ぶりにはびっくりした。よく笑うし、その動きが何かひょうきんでいくら見ていても
飽きない。その親である息子の小さい頃を彷彿とさせるのだ。息子も小さい頃はしぐさがとても可愛ら
しく面白かったのだ。整った顔立ちの兄とは対照的だったのである。



愛海ちゃんを何回か抱っこしたし・・・泣き出したらそこまでだが・・・重いりょう君も何回も抱っこして頬
ずりをさせて貰った。子供は匂いというか香りというのか、なかなかいいものだ。

土曜日昼頃着いて日曜日の一時過ぎに別れるまでずっと一緒に孫達と過ごした。三度の食事はワイ
ワイガヤガヤと賑やかで、これまた楽しい。りょう君の食欲に感心する。大きくなるはずだ。
昔はどの家庭でもこの様に大勢の家族でいつも賑やかに食事をしていたのだろう。この三家族は一夜
の集いの後はまたそれぞれの家族が単位となって離れて暮らすことになる。次ぎに会えるのはいつに
なるかわからない。私ら夫婦と違って息子達は忙しい毎日を送るのだろう。

日曜日の午後の雨のぱらつく中、下の息子家族の車と私らの車はそれぞれ反対の方向へ高速道路に
載って家路についたのでした。

('03年3月17日)


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