北陸の峠道


巣原峠


巣原峠は旧西谷村巣原と池田町水海を結ぶ山道の峠である。生活物資や巣原紙と呼ばれる
和紙が運ばれたそうである。

2万5千分の1地図では、平家平へ入る巣原橋の少し手前右に、点線が巣原峠を越えて水海
からの林道へ通じている。これを辿れば間違いないなと現地へ来てみると、この点線が実は立
派な林道となっていた。舗装された道を歩くのは面白くないので車で上って行くと、綺麗な砂利
道となり、その先は細くなるので、砂利道の切れるところに車を置いて歩くことにする。



途中から峠を見る 真ん中の鞍部が峠

昔の峠道がここを通っていたかどうか判らないのが残念だ。車でだいぶ高度を稼いだので、しば
し水平道を行く。堰堤があり林道は二股になっており、自然に左へ行く。そういう感じなのだった
が、これが間違いで、どんどんと登ってもうそろそろ近いかなと思ったら行き止まりとなってしまっ
た。急いで戻ったが、往復1時間半以上歩いたことになる。良い運動となったのだ。

砂利っぽい道を行く。四駆なら軽く走れる道だ。ほとんど普通の車でも走れそうではある。陽が
射すと暑いが曇ると風が涼しい。ずーっと林道だと峠道を歩いているという感じはしないが、でも
峠の鞍部が見えてくると、お地蔵さんに会えるかなと期待が膨らむ。



峠のお地蔵さん

戻った処から1時間近く掛かって峠についた。少し広くなっていて、池田側へは砂利道が下って
いる。小さなお地蔵さんは少し高いところにあった。958mの高度だから、山を登るようなもので
昔の人達は大変だったのだろう。急な斜面の中腹を通るので、特に冬は雪崩の危険が大きかっ
たらしい。

ちょうど12時なので食事です。今日はとろろ蕎麦で冷たいビールです。美味しい冷酒ならもっと
いいのですが、汗をかいた後ですからビールで十分です。お地蔵さんと向かい合って食べたの
でした。



歩いた軌跡はぱっとしませんが載せておきます。

(’01・08・25)


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