福井の小さな山歩記


鈴ケ岳


大型連休の初日、今日はかみさんが一緒に行くと云うので、藪漕ぎの山はやめにして滝があったりする
普通の山を選んだのだ。明日も登る予定があるので、あんまりキツイところは避けたいし、この小松市側
から大日山へ登る途中にある鈴ケ岳(1174.7m)にした。

福井から8号線を走り小松バイパスへ入ってすぐの小松ドームの処か、又は粟津ICで降りて右へ、大杉
谷川沿いの道へ向かう。川沿いの気持ちの良い道をずーっと走って大杉本町へ、道が大きく曲がるところ
に大日山・鈴ケ岳・兜山等沢山の案内板があり真っ直ぐ入って行く。この道は9kmもありダートな道だ。
兜山へは途中で左へ別れますが、シャクナゲが沢山あるところだそうです。



登山口 10台位は駐車できる

登山口には2時間弱で到着、先客は3台で登る準備をされていた。沢沿いの道を登り、そして沢に下り渉
る。なかなか雰囲気の良い沢だ。百間滝へ行く道があるが、帰りに寄ることにして登り続けると、水芭蕉が
咲いている杉谷原に出る。立派な出作り小屋がある。この辺りまでは杉林だが、この上は新緑の芽生えた
木々となり、「ここはブナ尾根」と書かれた案内板があり、気持ちの良い新緑のブナ尾根歩きとなる。

 

杉谷原の水芭蕉 株は少ない                      ブナ尾根の始まるところ

急な登りの処はロープがあって、やがて緩やかな登りになり、ところどころ残雪の上を踏んで行くうちに頂上
に着いた。白山側が素晴らしい展望でゆっくり休みたくなる山頂だ。山頂には誰もおらず一番乗りだが、大
日山に向かった人が1人か2人いたようだった。
短い休憩を入れて2時間25分掛かった。GPSの記録によると2.48kmしかない。地図上の直線距離みた
いだ。案内板には2.8kmか2.9kmと書いてあった様な気がする。



正面に白山 肉眼ではもっとハッキリと見えた

我々が食事も終わって立ち上がろうとした頃、おじさんおばさん4人組みが到着、下り始めたら一緒に登り
始めた3人組みのこれもおじさんおばさん達が登って来た。滝でも見て来たのだろうか、ずいぶんと遅い。

予定通り百間滝への沢沿いの道へ入る。しかし、この滝への道のりは、まだかまだかと云う感じだった。
赤布の目印が無ければ行けない様なところなのである。やっと着いた百間滝展望台からの眺めは、どう見
ても遠すぎる。滝は確かに大きな落差のある見事なものなのだが、遠いうえに下の方が見えないのである。
滝は持っていた双眼鏡で眺めた。もう少し近くから眺められないものだろうか。

 

遠くに見える百間滝                            展望台の立派な看板と私 

帰りはかみさんが山菜を探しながらで時間が掛かったが、晩飯のときには採ってきたコシアブラの天ぷらで
ビールを飲んだのである。今日は静かな、そして若芽のみずみずしい新緑を満喫した一日だった。

2万5千分の1地図 「加賀丸山」「山中」「龍谷」「北谷」
山と渓谷社・ヤマケイアルペンガイド「白山と北陸の山」p148で紹介されています。

(4月27日)


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