還暦つれづれ草


いつもどおりのお正月

世の中悲しい出来事ばかりのようだが、我が家にはいつもどおりのお正月がやってきた。可愛い
孫達の賑やかな声が飛び交うお年越し、そして元旦。ちょうど北陸らしい雪のお正月となって、孫
達もおとうさんの育った地での冬を体験することが出来た。 カミさんの実家へ越前海岸沿いを車
で走ると、荒い波が岩で砕け散り、白い波の花が空中に舞い上げられている。

カミさんの実家の88歳のおばあちゃんの元には、毎年子供や孫や曾孫達が集まって賑やかこの
うえない。海岸沿いの人達は皆声が大きい。それが御神酒が入って一段と大声になるみたいだ。
小さな子供達のひょうきんな身振り素振りにみんなの笑いが絶えない。
子供達の遊びにも普段の生活が映し出されているようだ。 レストラン屋さんとかで、大人達の処へ
注文を取りに来るのだ。 「それは出来ません」とか「少々時間が掛かります」とか、一生懸命メモを
録るのも笑わせる。 それがあんまり懸命にペンを走らせるので大人としてはつい覗いて見たくなる
のだが、勿論ミミズが這っているだけなのだ。注文の料理を作る係りもいてなかなかなのである。


子供達のためにお餅つきをしてくれた 勿論すぐに食べた

実家では子供達に見せようとお餅つきの準備をしていてくれた。おかげで我々も、つきたてのお餅を
おろし餅やきなこ餅で美味しく頂くことができた。

2日の朝、我が家の庭にもだいぶ雪が積もっていて、子供達も雪ダルマを造ったり雪投げをして雪の
感触を楽しんでいた。おじいちゃんおばあちゃんとしては、2日には何処かのスキー場に連れて行かな
ければなるまいと思っていたのだが、庭での雪遊びで充分だと云うことになってほっとしたのだ。


1月2日庭にて

その孫達も、夏と違って気軽に外へ遊びに行けないので4日もいると飽きてくるし、付き合うほうも疲
れが出てくるというものだ。 2日の夕方はお年玉でオモチャを買いに行き、最後の夜は締めとして美
味しい焼き肉を食べに行ったのである。

息子一家は3日の午前10時頃の列車で帰って行った。駅のホームまでカミさんと見送りにいったら
NHKのテレビカメラが帰省者が都会へ戻るのを取材していて、息子一家が取材を受けるはめになっ
てしまった。「今年は曜日の関係で休みが少なかったのでは?」と聞かれて、両親は短くて良かった
のではと云うような返事をしていた。そうです、4泊五日くらいでちょうどいいのです。
放映されなかったのでホッとしました。

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