還暦つれづれ草
退任される方々
中部地区のいろいろな会社の監査役が集まって勉強会が毎月の様に開かれるのだが、時期的に
今回は、6月末の株主総会をもって退任される方が多かった。大体において監査役は50歳代後半
から、或いは定年を迎えた直後に就任される場合がほとんどで、それで一期3年あるいは二期6年
程勤められて退任となるケースが多い。中には10年もやられた方もいて、その方は、この勉強会を
退会されるにあたっての挨拶で、いよいよ年金生活に入りますとか述べられていた。社長が非常勤
の顧問にしてあげるとかいう恵まれた方もいてうらやましがられる。この方は当分小遣いには不自由
しないだろう。
山登りの好きな方も多く、中古のキャンピングカーでも購入して日本中あちこち回りたいという人もい
たし、もうこれで20数年間読み続けた日経新聞や日経ビジネス、東洋経済とかいう新聞雑誌類は一
切見ないことにすると言った方もおられたが、自分で株でもしない限り当然に皆さんそういうことになる
のではないかと思う。
皆さんの挨拶を聞いていると何か一抹の寂しさが感じられる。いよいよ第一線を退くのだがら人それ
ぞれにいろいろな感慨があると思うが、でもここに集まっている方々は、企業の中ではある程度上の
役職まで行かれた人達なので、恵まれた階層と云えるだろう。何はともあれここまでやってこられた
のである。
今回退任されない方も、ここ数年の内には皆さん今日のような挨拶をしなければならなくなるのだ。私
も確実にその日は近づいているのである。その時私は、その後の人生設計をきちんと持っているだろ
うか。そんなことを考えるとストレスが溜まりそうだ。それよりローンをどうするかなのである。
(’01・06・14)